「働き方改革」が叫ばれる昨今ですが、私の職場でも「働き方」をみんなで話し合う場が設けられました。
与えれたテーマは「仕事を楽しくするには?」という無茶なテーマ。
その会議の司会として指名されたので、あらためて自分なりに働くことについて考えてみました。
また、司会として「ファシリテーション」(=会議やミーティングを上手に進めるためのスキル)を実践する機会にもなったので参考にまとめておきます。
目次
楽しい仕事とは?
仕事を感覚的に楽しく感じている人もいれば、お金を稼ぐための手段としてしかみていない人もいますし、働くことに関して人それぞれの価値観があります。
私自身も仕事で苦しい時期があったので、「楽しい仕事とは?」と聞かれると答えに窮してしまうのでした。
そんな中で参考にしたのは、『入社10年目の羅針盤 』という本です。
これはライフネット生命の創業者の一人である岩瀬大輔さんの著書です。
岩瀬さんは仕事に悩む20代、30代向けのビジネスパーソン向けにも講演する機会が多く、それをまとめた本書には多くのヒントが詰まってます。
(以下に掲載するシートは私が説明用に作ったパワポですが、本書だけでなく他の資料や自分の考え方を加えてあります。)
楽しく仕事をしている人がいるのはなぜか?
書籍の冒頭で、「仕事なんてそもそも、楽しくないのが当たり前」だと述べています。
でも一方で「仕事を実際に楽しんでいる人もいる」という一見矛盾したことを挙げています。
そのうえで「実際に仕事を楽しんでいる人がいるのはなぜか」という問いを投げかけます。
この問いには、目の前の仕事でなくて、人生の仕事観を考えてみると答えに結び付つきやすくなります。
「キャリアを通して何を実現できれば、成功したといえるか?」「あなたにとって幸せとは?」
大局的に見ると、自分にとって「これで十分満足したことを知る」、言い換えれば「足ることを知る」ことが幸せにつながるとしています。
何をもって満足するかは一人ひとりが定義するものであり、それを知らなければいくら多くの収入を得たとしても、満足をすることがないのです。
この辺りは仕事をしているみなさんもよく感じる事があるのではないでしょうか?
自分がどういう風に仕事をすれば満足するかは、自分が決めていくのです。
したがって、働く仕事は同じであっても、働くことが楽しいか、つまらないを感じるかは、全ては自分の気の持ちようなのです。
仕事がつまらなくなる6つの原因①
つまらない原因を解消するのは”自分自身”
仕事がつまらないと感じてしまうのは、様々な要因があります。
6つの要因にわけて挙げていますが、その一つひとつを解消していくことが大切です。
会社やチームが悪いから、仕事がつまらないのではないのです。
仕事自体はみんな同じように与えられています。それをつまらなくする、楽しくするかははあなた自身です。
大事なことなのでもう一度いいますが、その鍵を握っているのは、他でもない”自分自身”なのです。
仕事がつまらなくなる6つの原因①
コミュニケーションの問題は大きい
上の表は、仕事がつまらなくなる6つの原因の要素を書き出したものです。
やはりコミュニケーションの問題は大きいと感じます。
ベストセラー『嫌われる勇気』の中でも「すべての悩みは対人関係の悩みである」と書かれています。
実際、その位の大きなウェイトを占めているかもしれません。
原因は必ずしも一つではない
仕事がつまらなくなる時、うまく行かなくなる時は色んな要素が重なり合っていることも忘れてはいけません。
最初はうまく行ってたはずのコミュニケーションが、自分のスキル不足による失敗からだんだんうまく行かなくなることは大いにあります。
また、そうなった状態ではモチベーションも下がったり、プライベートにも問題がでることもあり、さらに悪循環になっていくのです。
まさに、何が原因になっているか把握し、一つずつ解消していくことが大切です。
仕事はチームでやるもの
仕事で悩む時には、一人で抱え込んでいることが多いのではないでしょうか?
そんな時には仕事はチームでやるものだという考えが大切です。
私自身も一人で悩んでいたことが多かったのですが、役割が変わって部下を持つ立場になって違う面が見えてきました。
仕事自体は一人でやるものではなくて、あくまでチームという組織をでやるものだと強く認識したのです。
もちろん顧客の担当先を持ったり、業務の担当分野を任されていれば、ある程度の責任を持つのは当然かもしれません。
しかし、順調にいかない時にはチームとして解決すべきなのです。
そのために会社として組織があるし、フォローするために上司や先輩がいるのです。
うまく行かなくて相談するのは決して恥ずかしいことではありません。もちろん、それを言うのには勇気がいります。
それでも、自分一人で解決できることは決して多くはないということを、ちゃんと意識して、みんなで解決していきましょう。
解消するヒントとなる「3つの承認欲求」
みなさんに仕事のやりがいを感じる時を質問すると、やはり回答が多いのは、「人に感謝された時」なんですね。
周りの人から認めれた時はうれしいものです。
上の表のように、人には3つの承認欲求があります。
①うまく行った時に結果を認めてもらいたい時、②頑張っている様子を感じてほしい時、③そもそもの存在を認めてもらいたい時です。
それぞれ、①結果承欲求、②行動承認欲求、③存在承認欲求、と呼ばれています。
自分がその欲求があるということは、当然周りで働く同僚にもあります。
周りにそれらを効果的に伝えるのは、やはり「あいさつ」と「ありがとう」の言葉です。
普段何気ない時にも、ありがとうの感謝の意を伝えられるように、周りの仕事ぶりにぜひ目を配らせてみて下さい。
今日のまとめ
仕事を楽しむためにはどうするべきかを議論する上で、参考となるものをまとめてみました。
まとめた表以外でも、参考になった言葉に出会ったり、色んな考え方を知る機会となりました。
「シングルキャリアとは『本業の組織に時間と空間を強く拘束され、そのことに本人が問題意識をもっていない状態』を指す。」
これは、働き方を学ぶ中ですごく心に刺さった言葉です。
今の職場の働き方がすべてだと思わないためには、自分自身も視野を広く持つことが大切だと痛感しました。