子育てをしていると、子どもとぶつかったりして、親の思いが空回ったりすることが多いものです。
どんな子育てをすべきか、本を読んで自分自身がありたい姿を模索してきました。
今回は、これまで私が学んできたことを3つのポイントでまとめてみました。
目次
1.ありのままを受け入れる
子育て中の親たちも、このマネジメントのパラダイムに陥っていってしまうことが多い。コントロールや能率、ルールばかりを考えて、家族の方向性や目的意識の共有化、あるいは家庭の文化の雰囲気づくりが二の次になってしまいがちである。
7つの習慣p135
子供に対して、自分がどうしてほしいという願望を押し付けるのではなく、1人の人間として尊重して、ありのままを受け入れていくことが大切です。
心配になるあまりに親の想いを優先させようとすると、子どもが不幸になることを忘れてはいけません。
家族としての大切にしたいものを、時々思い返して、いい状態にあるのか確認したいものです。
子供は預かりもの
そもそも自分自身が強く感じているのは、子供は自分のモノではなく、預かりものだという感覚です。
自分のものでないからこそ、あるがままに受け入れ、より大切にしたいと思えるのです。
現実的に18歳ぐらいまでしか、一緒に過ごす時間はありませんね。大切な時間にしたいです。
一番大切なのは、子供も親も笑顔で過ごすこと
そもそもどんなに父親や母親が頭をひねったところで結局は「なるようにしかならない」のである。ただ、せっかく縁あって家族として出会うことができたのだから、お互いに楽しく過ごせれば、それで十分ではないのだろうか。
出典:「自分を探すな 世界を見よう 父が息子に伝えたい骨太な人生の歩き方」田端信太郎
田端さんのストレートな物言いは、ハッとされられます。
子どもの親である前に、自分自身の人生も大事だと思い返したいです。
「三男一女東大理3の母」で知られる佐藤ママの書籍から抜粋したものです。
「食事作りではなく食卓作り」のくだりはとても素敵ですね。
たっぷり愛して手放す
母親の自立、子どもの自立-子離れとは何か、という問題が出てくる。結論から先にいえば、過保護なくして親離れはない、ということである。子どもはやがて親から離れていく存在であるが、それには母子一体となった濃厚な、悔いのない関係がまず成立していなけらならない。その後に、子どもは安心して親離れをするのである。
「対話する人間」:(河合隼雄)
親子の関係がちゃんとできれば、ある程度の年齢になれば親離れ、子離れができていきます。
2.子供に残したいもの
新聞の投稿内にもあった、次の言葉は本当に素敵です。
一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなく、われわれが与えたものである。
「続氷点」三浦綾子
与えるもの①:お金との向き合い方
お金を残すという意味ではなく、お金との向き合い方はちゃんと伝えていきたいと思っています。
与えるもの②:視野の広さ
幸せを感じたり、豊かに生きるためには、視野の広さを持つことが必須だと思います。
そのためには、人との対話や、読書からの学ぶことは大いにあるでしょう。
読書や学びの習慣を身につけることで、世の中を少しずつ知ってほしいと思っています。
大事なことは、自分に合った苦労を選びやすくなるために、できるだけパースペクティブ(本人が認識できる世界)を広く持つことだ。
出典:「苦しかったときの話をしようか」森岡毅
3.子供の人生は、子供自身が選ぶ
希望とは何か?最大の希望は、「それでも選べる」ということだ。どのような特徴を持って生まれてきたとしても、人生の目的も、それに向かう道筋も、人生をコントロールする”選択肢”を握っているのは実は自分自身しかいない。
出典:「苦しかったときの話をしようか」森岡毅
自己決定、自律性をもつことは、幸福度をたかく持つために大切な要素です。
周りに決められたものではなく、自分が選んだ道であれば、たとえうまく行かなかったとしても、後悔は少ないでしょう。
親の意見、援助
子どもたちの決断を尊重し、その決断を援助するのです。そしていつでも援助する用意があることを伝え、近づきすぎない、援助ができる距離で、見守るのです。
たとえその決断が失敗に終わったとしても、子供たちは「自分の人生は、自分で選ぶことができる」という事実を学んでくれるでしょう。
「幸せになる勇気」:岸見一郎、古賀史健
たいがいの親は、頭ごなしに反対するか、子どものいうなりになることが、理解があることと勘違いする。この種の失敗した例は、ものすごく多い。これは、父親が理解力のあるようなふりをして、子どもに自分の意見をいう、いわば実存的対決することを怠っているのである。じつは、このことは、しんどいことである。しかし、実存的対決をすることを怠っているのである。
「対話する人間」:(河合隼雄)
「幸せになれる子」を育てる
「幸せな子」を育てるのではなく、どんな境遇におかれても「幸せになれる子」を育てたい。
「歩み―皇后陛下お言葉集」(美智子さま)
最後は皇后美智子さまのお言葉です。「幸せになれる子」は究極の目標ですね。
今日のまとめ
自分なりの子育て論についてまとめてみました。
子どもとこれまで共に生きてきて、考えて考えぬいた自分なりの答えです。
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