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【随時更新】文系のITオンチが「応用情報技術者試験」に3ヵ月で合格するまでの道のり

2023年1月21日

最近時は業種に限らずITリテラシーを身につけることを期待され、IT系の資格試験を受験する機会が多いと思います。

私も苦手意識があったIT資格の取得を目指すようになり、「ITパスポート」は合格後の次のステップとして「応用情報技術試験」を学ぶことにしました。

今回は「応用情報技術者試験」の試験対策についてまとめてみました。

自分自身が学びながら、利用したサイトや参考集などを紹介できればと思っています。

「応用情報技術者試験」とは?

出典:独立行政法人情報処理推進機構(lPA) (一部加工)

応用情報技術者試験は情報処理推進機構が開催している国家資格の一つです。

試験のレベル的には「ITパスポート」→「基本情報」→「応用情報」→「専門分野別の高度試験(データベース、ネットワークなど)」と上がっていきますので、「技術者として基礎的なトピックは幅広く押さえている」といえる試験です。

「基本情報」よりも「応用情報」の方が、非IT系向けには取り組みやすいと言われます。

試験概要

午前・午後に分かれており、それぞれ60%程度の正答率が求められます。

午後の試験は、情報セキュリティ1題(必須)、他10題から4題の選択形式となっています。

どの問題を選択するかが合否をわけると言えます。

のちほど選択する問題について説明します。

試験対策の全体流れを確認する

ネット上の情報をまとめると、大体同じような勉強法が挙げられています。

  1. わかりやすい参考書を一冊読む
  2. WEBサイト「過去問道場」で反復学習
  3. 「午後問題の重点対策」を学習する。

詳しく見ていきましょう。

1.わかりやすい参考書を一冊読む

IT関係が苦手な方は、イラストが多い参考書を一冊選ぶといいと思います。

私はわかりやすさを重視して、「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」を選択しました。

また、「応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)」はボリュームがありますが、出題傾向が概ね網羅されており人気があります。

この辺りは好みで一冊を選択してみるといいでしょう。いずれにしても、どの参考書を選んでも大きくは影響しないと思います。

テキストが800ページと膨大な量なので、最初から覚えることを意識せずに全体像を理解するイメージで読みました。
問題をやっていく時に、情報を整理するのに利用することがメインです。

2.WEBサイト「過去問道場」で、午前問題を反復学習

人気サイト・応用情報技術者試験ドットコムの中に「応用情報技術者過去問道場」があります。

過去問が2,800問以上も掲載されていて、無料で問題形式の演習をすることができます。

直近2回分については、次の試験には出ないとのデータがあるので、直近2回分を除いた10回分(5年分)の繰り返しやると良いとのことでした。

(過去問道場で、問題の範囲を選べます。さらに「直近2回分を除いた10回分」は”★おススメ”という設定で簡単に選択できます。)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-1.png

応用情報技術者試験も過去問から6割以上が出ると言われています。

また、闇雲に参考書だけを見ていると、どこが重要でどんな試験問題になるかを見失う人がいます。

問題に慣れるというのが合格への近道なのです。

3.「午後問題の重点対策」で、午後問題を集中学習する

選択式の午後試験の選び方

出典:https://posirisu.com/ap/ap-gogo-choice/

別のサイトでは、〇「問7:組み込みシステム開発」、〇「問9:プロジェクトマネジメント」を推す声が多く聞かれました。

また、△「問11:システム監査」 の代わりに、△「問4:システムアーキテクチャ」を選択するケースもあります。

1日2題ずつ程度解いていけば、1カ月半ほどで、選択する必要のある5分野について2回通りの演習をすることができます。

必要な勉強時間とスケジュール

応用情報技術試験は200~500時間の勉強時間が必要であるとされています。事前の知識レベルによって、かなり個人差があると思われます。

300時間が必要な場合、3ヵ月間(90日)の平均3時間ぐらいやる計算です。短期間で集中すれば、忘却も少なくてすむので効率はいいはずです。

春試験に受けるためには、年明けの1月中旬から始めれば何とか間に合います。

勉強スケジュールのイメージとして、以下のように進めていきます。

1か月目:午前対策

2か月目:午後対策メイン、午前対策並行

3ヵ月目:繰り返し問題を解く

実践編(1か月目)

まず、参考書「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」を購入しましたが、IT分野はちょっと理解しにくい印象でした。

浅く広く知るためにYouTubeの動画を見続けて慣れるところから、まず始めました。(後ほど紹介します。)

応用情報技術者の動画は少ないですが、基本情報技術者のものは数多くあるので、それを活用しましょう。

何度も見ていると、どこかで聞いたことがあるという感じになるので、だんだんと苦手意識がなくなっていきます。

<1か月目でやったこと>
①キタミ式応用情報技術者を毎日1章読む
②IT関連のYouTubeをひたすら見る
③過去問道場で、毎日問題を20問解く


最初の土日で応用情報技術のYouTubeを聞き流しました。
(実際に見たYouTubeの一部はのちほど紹介します。)

YouTubeで概要把握をした後に、ゴールである試験を意識して、5日目から過去問を解いていきました。

その後は、①~③を毎日並行してやっていきました。

具体的には、
・テキストを読みながら、イメージしにくい所は、IT関連のYouTubeを見て理解できる範囲を広げる
・過去問道場を解きながら、わからない箇所はテキストやYouTubeで情報を整理する
・序盤は時間がかかる計算問題は飛ばして、IT用語の理解を優先する 

過去問道場の実践

参考値として、過去問道場の正答率の推移をのせておきます。
80問  35%
160問 38%
240問 43.6%
320問 48.1%
400問 49.0%
480問 51.5%
※1ヵ月間ではこの辺りまで到達しました。

640問 53.0%
800問 53.4%

学習当初の正答率の低さが影響するので、全体的な正答率はすぐに上がらないのですが、それでも徐々に上がっていったことがわかると思います。
800問目(10回分)では、正答率が60%程度になっていることを目指します。
(※全然到達しませんでしたが、勉強を開始した日から50日目で1巡できたので良しとします。)


実践編(2か月目)

2か月目から午後問題に入っていきました。

時間の余裕がなかったので、午後問題については最初から選択科目の絞り込みを行いました。

1.①情報セキュリティ
2.②経営戦略
3.⑨プロジェクトマネジメント
4.⑩サービスマネジメント
5.⑪システム監査

最初に調べて、上記の科目を選択するようにしました。実際は、問題を解いてみて相性を確認すればいいと思います。

勉強方法については、だいたい1週間で一分野が終わるスピードで過去問演習を行いました。

具体的には、「午後問題の重点対策」を実践したのち、過去問の演習に入りました。

詳細については、今後午後問題対策についてブログ記事を書きます。

実践編(3か月目)

3ヵ月目に入った段階では、まだ午後問題が消化しきれていなかったので、それをこなしました。

その後は、弱点強化として、午前問題の繰り返し、テーマ別の問題演習をやりました。

ITの基本の理解するために、参考になったYouTube

応用情報技術を勉強するにあたり、YouTubeの動画をかなり参考にしました。

最初の数日にかなりの量をまとめて見て、ITに関するイメージができるようにしました。

また、時々振り返ってみることで、改めて理解する機会としています。

WEBサービスの基本

最初にこの動画を見ると、Webサービスについて理解がしやすいと思います。(21分)

IT関係は、YouTubeと相性がよく、文字で見るよりもわかりやすくていいです。

IT用語の基礎を学ぶ

非エンジニアでもわかる!Webサービス・アプリが動く仕組み(マコなり社長)

IT用語66選!エンジニアリングの基本をこの動画1本で!【非エンジニア必見】( だれでもエンジニア / 山浦清透)

Web/IT用語27選!超カンタンに解説してみた【クラウドとは?サーバーとは?データベースとは?】(セイト先生のWeb・ITエンジニア転職ラボ)

試験に直接関係しない部分も出てきますが、エンジニアの基本が学べるのでおススメです。

上記の動画は3件とも10万再生以上されており、非常にわかりやすいです。内容は重なる部分がありますが、だんだんとつながりが理解できるようになります。

基本情報技術者の内容ををおさらいできる「ITスキマ教室」

ITパスポートの勉強の際にも利用していたYouTubeです。

3分前後の短い動画がうまくまとめられています。基本情報技術者の動画も44本あるので、最初の2日で一気にまとめて見ました。

午前問題で参考になったサイト

このサイトは午前問題の対応法を複眼的に伝えているので、非常にわかりやすいです。

これまで自分では意識していなかったポイントがいくつも出てきました。

・自分用の「まとめノート」を作ろう
・文章が長い問題は"キーワード&述語"を必ずチェック
・知らない単語が出てきたら英語に注目してみよう

また、YouTubeの解説動画にも言及していて、掲載されているものはかなり参考にしました。

どうする計算問題

文系のヒヨッこ達はガッチガチの計算問題は見た瞬間ゲロ吐くと思います。この参考書でいうと第1章の基礎理論です。この章だけ難易度がメチャ高くヒヨっこ達にはちょっと厳しいかもしれません。2進数の変換だけ押さえて、あとは捨てても大丈夫です。

https://kotori-blog.com/qualification/ap-shiken/

このブログを見てから、割り切って基礎理論の計算問題は捨てました。

システム構成の計算問題は、考え方さえ理解していれば簡単な計算で解けるので、何度か復習しました。

今日のまとめ

2023年1月より勉強し始めた応用情報技術者の試験対策についてまとめました。

今後も実際に利用しているものを、受験生目線で案内できればと思います。

午後問題については、別途ブログ記事を書きました。

→ 応用情報技術者の午後対策まとめ

(おまけ)

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