基本情報技術者試験を合格するにあたって、避けては通れない計算問題。
特に文系の人にとっては、見慣れない記号や数式が出てきただけでお手上げ状態になってしまうこともあります。
しかし、試験問題を少し分析すると出題傾向があるので、すこしずつやっていけば対応できるようになります。
今回は、基本情報技術者試験の計算問題を克服するための頻出範囲をまとめました。
目次
計算問題が苦手なら、まず基礎から見直そう
まずはYouTubeを参考に計算問題の解き方のヒントを見てみましょう。
「式の前後で単位が一致する」ことを意識しましょう。
徹底的に覚えたい6つのパターン
基本情報技術者試験では、いろんな場面で計算問題が出てきます。
こちらの動画を参考に、覚えるべき計算問題を6つのパターン+αにまとめてみました。
まずは全体像を把握する、そして一つずつこなしていくことで、自分の不得意な分野を減らしていきましょう。
1.データ伝送の計算
上で取り上げたロンリー社長の動画からの引用です。
例えば、1秒=1,000ミリ秒となります。
大きい桁になるとなじみがないですが、何度も復習していくうちに定着しますので、安心してください。
単位を揃える「1バイト=8ビット」
「 8 ビット = 1 バイト」で、ビットとバイトのどちらかに単位をそろえる必要があります。
ビットをバイトにするには、8 で割ります。
初学者は単位がごちゃまぜになっていると混乱しがちですが、落ち着いて単位を揃えれば難しい問題ではありません。
▼ 参考リンク(計算問題例)
音声サンプリング
<基本情報技術者平成29年秋期 午前問31>
符号化速度が192kビット/秒の音声データ2.4Mバイトを,通信速度が128kビット/秒のネットワークを用いてダウンロードしながら途切れることなく再生するためには,再生開始前のデータのバッファリング時間として最低何秒間が必要か。
この問題は、一見するとよくわからないですが、用語を一つずつ確認していけば、答えがわかるようになります。
「符号化」とは、音声をデジタルデータに変換する速度のことを言います。音声データを符号化速度で割ると、再生時間がわかります。
再生時間よりダウンロード時間が長い状態ではデータの転送が遅れ、再生途中で停止してしまうことになるため、再生開始前にある程度のデータをバッファリング(一時的に蓄えておく処理)する必要が生じます。
つまり、ここでは再生時間と転送時間の差を求められているのです。
▼ 参考リンク(計算問題例)
2.n進法の計算
2進数、10進数、16進数への変換がほとんどです。
関連動画で、小数点の表示方法などもありますので、参考にしてください。
10進数をN進数に変換するには、整数部分はNで割り、小数部分はNをかけるようになります。
16進数
頻出される16進数ですが、ポイントは、10進数の10が16進数ではAとなることです。10進数の16が、16進数の10となります。
2進数→8進数へ変換
▼ 参考リンク(計算問題)
基本情報技術者試験頻出の計算問題まとめ(基数変換、補数、シフト演算)
3.論理演算
4.再帰計算
5.割合の問題
6.損益計算
最初に紹介したITスキマ教室の動画です。
基礎的な部分について、かなりわかりやすく説明してあります。
▼ 参考リンク(計算問題)
ITエンジニアも知っておくべき 財務会計 の計算方法|かんたん計算問題
7.MIPS
クロック周波数とは、1秒間にクロックが繰り返される回数の事を言います。
1GHzは、1秒間に10億回(1ギガ=10⁹=1,000,000,000)だと、まずは理解しましょう。
ナノ秒=10×10⁻⁹も、よく出てきますので覚えておきましょう。
また頻出の用語としてはトランザクションがあります。トランザクションとは、何らかの機能を実現する処理のまとまりのことです。
▼ 参考リンク(計算問題)
今日のまとめ
ご紹介した頻出の計算問題が出来て当たり前のレベルになれば、試験本番でも落ち着いて対応できるでしょう。
知識問題と違って、計算問題は時間を少しかければ正答が導けます。試験に出たらラッキーと思えるぐらいに練習しておきましょう。