金融機関に勤める方なら、資格試験を受験する機会が多いと思います。
その中でも、生保・損保の試験は定期的に受ける必要があります。
今回は、損保保険募集人一般試験の受験前の対策についてまとめてみました。
目次
損害保険募集人一般試験とは?
そもそも損保の試験は、何のために受けるのかを改めて確認します。
損保一般試験とは、保険募集にあたり保険商品に関する重要事項等を正確に説明するための知識を、損害保険募集人のみなさまが習得されているか確認するための試験です。
出典:日本損害保険協会 損保代理店試験
銀行であれば、住宅ローン等に付随した業務として、火災保険の販売がありますし、保険会社であれば、損保の自動車保険から傷害保険まで幅広い取り扱いがあります。
損害保険の販売員として、適切な知識を習得しているかを定期的に確認するものですね。
最近の試験はCBT(コンピュータ試験)により実施されていて、単位ごとに5年の更新されます。(いつも思い出した頃にやってきます。)
損害保険募集人一般試験 概要
上記の通り、各科目とも合格ラインは70点です。
言いかえれば、基礎単位では「50問中、15問は間違えても良い。」ということですし、商品単位では「15問正解しなければならない。5問は間違えても良い。」ということです。
損害保険募集人一般試験の難易度
基礎知識と常識的な判断があれば合格できるレベルですので、全く難しくありません。
さらには、火災保険など商品単位科目については、試験中のコンピュータ上でテキストを確認することもできます。
(商品単位の試験では、PC画面の左半分にテキストの内容が表示されます。)
※念のため伝えますが、基礎単位の試験では、テキストの内容は表示されませんので注意してください。
さすがに全てテスト中に見ながら解答するのは難しいので、前日に少しは目を通しておいた方がいいです。
損害保険募集人一般試験の勉強時間、勉強方法
試験対策は、保険会社から配られるテキストについている練習問題をやっておけば対応可能です。(科目毎に1~2時間程度)
その際にテキスト読んでから、練習問題でやるのは間違いです。いきなり、練習問題からスタートして大丈夫です。
この試験に限らず、問題からやることは効率的な勉強方法には欠かせないことです。
正誤問題の解答のヒント
設問は基本的には、簡単な〇×問題が多いです。
〇×問題においては、「全ての」「いっさい」「~だけ」など全部や部分を示す言葉に注意すると回答がしやすくなります。
例えば、こんな設問があります。
火災保険では、家財が保険の対象であっても、生活用の通貨・預貯金の盗難による損害に対しては、いっさい保険金が支払われません。
出典:損害保険募集人一般試験 教育テキスト(火災保険単位)
正解は×です。
たとえば、上記の問題の場合、盗難は火災保険の対象だろうかと少し迷いますが、「いっさい」があるので盗難でも支払われるケースがあるんだろうと予想できます。
間違いやすい5つのポイント(基礎単位)
簡単な試験ですが、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
勘違いすると、いつも同じところで間違えるので注意が必要です。
●地震保険では、地震等が発生した日の翌日から起算して10日(×30日)を経過した後の損害に対しては保険金が支払われない。
●代理人(保険募集人)が保険会社から委託を受ける業務の内容は、保険契約者との間で締結された「保険約款」には記載されていない。
→保険契約者と保険会社との間の権利義務は記載されている。
●「収支相等の原則」「公平の原則」の意味を取り違えない。
「収支相等の原則」~ 保険金に充当される純保険料と、実際に保険会社が支払う保険金の総額が等しくなるように保険契約全体で収支バランスを保つ。
「公平の原則」~ 保険料は、保険による保証の対価として、危険度の高低を反映して決めている。
●自賠責保険では、被害者1名について支払われる保険金に限度がある。
●契約見込客から「保険金に支払われるケース・支払われないケース」に関する問い合わせをうけ回答することは、保険募集に該当する。
今日のまとめ
損保の試験は非常に簡単なので、試験前に少し準備すれば対応できます。
テキストはメルカリで売買されることもあるようなので、購入される必要がある方は参考にしてみて下さい。
(もちろん、試験終わった方がメルカリに出品されるのもいいですね。)
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