偉人の言葉

何度も読み返したい、心に響く「論語」の名言 9選

2020年10月12日

生き方を学ぼうとすると、やはり古典である「論語」に行きつきます。

今なお多くの人を魅了し、数多くの名言がある論語の中でも好きな言葉を厳選しました。

1.学ぶことは人生の喜び

子曰く、学びて時に之(これ)を習ふ。
亦(また)説(よろこ)ばしからずや。
朋(とも)有り、遠方より来たる。亦楽しからずや。
人知らずして慍(うら)みず、亦君子ならずや

出典:論語 学而第一

現代語訳(論語 齋藤孝訳:ちくま文庫) (以下の現代語訳もすべてこちらからの引用となります。)

”先生がいわれた、「学び続け、つねに復習する。そうすれば知識が身につき、いつでも活用できる。実にうれしいことではないか。友人が遠くから自分を思い出して訪ねて来てくれる。実に楽しいことではないか。世の中の人が自分のことをわかってくれず評価してくなくても、怒ったり恨んだりしない。それこそ君子ではないか」”

私が度々思い返す論語の言葉。
「人知らずしてうらみず、また君子ならずや」

「人に認められようが認められまいが、そんなことを気にしてはいけない。君子というものは、そういうことにこだわらない人のことである。」

そうありたいと願うけど、なかなか難しいものです。

2.人の評価よりも大切なこと

子曰く、人の己を知らざるを患(うれ)えず、
人を知らざるを患うるなり。

出典:論語 学而第一

現代語訳
”先生が言われた。「自分をわかってもらいないと嘆くより、人を理解していないことを気にかけなさい」”

生きていると自分がどうしても中心になりますが、相手が自分を知らないことに憤ったり、落ち込んだりするんではなく、まずは相手が知ることが大切です。

相手の評価に縛られず、自分にとって相手はどうであるか、もっと大切にできるかを考えられるようになりたい。

カーネギーの名著『人を動かす』で、”人間の持つ性情のうちでっもっとも強いものは、他人に認めれることを渇望する気持ちである”とあります。
人間は認められたいと思う生き物だからこそ、自分が認めらえることに意識をもっていくのではなく、他人を認めることに集中したいものです。

論語には他にも、「人の己を知らざるを患えず。其の不能を患うるなり」(現代語訳:人が自分を知ってくれないことを気にかけないで、自分に才能のないことを気にかけることだ。)など似た言葉も出てきます。

3.危機での対応

君子固(もと)より窮す。小人窮すれば、ここに濫(みだ)る。

出典:論語 衛霊公第十五

現代語訳
”君子ももちろん困窮することはある。小人は窮すると心が乱れて、でたらめなことをするが、君子は乱れない。(そこが違いだ)”

いかなる状況にあっても、変わらない態度や姿勢を持つことが大切です。

危機的な状況の時の方が、その人がどういう人間なのかという本性が顕著に現れます。


また、中国の他の故事に「疾風(しっぷう)に勁草(けいそう)を知る」という言葉があります。

意味は、「難や試練に直面したときに、はじめてその人の意思の強さや節操の堅固さ、人間としての値打ちがわかること」のたとえ。

「疾風」とは、速く激しく吹く風。「勁草」とは、風雪に耐える強い草という意味です。

古くから、困難な時の対応こそが大事だといわれてきたのですね。

4.他人との関係性

子曰く、君子は和して同せず、
小人は同して和せず。

出典:論語 子路第十三

現代語訳
”孔子は言った。君子は他者と調和し上手くやっていくが、決して他者に引きずられたり流されたりしない。
つまらない人は、他者に振り回されたりこびへつらったりするが、決して他者と調和しようとはしない。”

私にとってこれは大学の卒業時に贈られた恩師より送られた言葉です。

あの当時は何にも考えていなかったが、こうして振り返るとすごく素敵な言葉だとつくづく感じます。

大人になって改めて論語を読もうとしたきっかけはこれだったのかもしれません。

5.学びを生かすためには

子曰く、学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、
思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)。

出典:論語 為政第二

現代語訳
”物事を学ぶだけで、自分の頭で考えなければ、物事ははっきりしない(本当の知識が身につかない)。
自分で考えるだけで、師から学ばなければ、それも(独断・独善の弊害が生まれ)危険である。”

6.自分の限界をつくらない

力足らざる者は、中道にして廃す。
今汝は限れり。

出典:論語 雍也第六

現代語訳
”本当に力が足りない者なら、やれるだけやって途中で力を使い果たしてやめることになるはずだ。
しかし、お前はまだ全力をつくしていない。今おまえは、自分で自分の限界をあらかじめ設定して、やらない言い訳をしているのだ。”

意外とこういうことが多いのではと思う。
自分自身の限界を見定めて、本来あるべき力を十分に出せていないことがある。

7.文章の役割とは

辞は達するのみ

出典:論語 衛霊公第十五

現代語訳
”文章は、意味が伝わるのが何より大切だ”

自分が言った言わないではなく、相手に伝わったかがほんとうに大事。

そのためにもちゃんと伝えられているか、伝わるように工夫ができているか常に自問したい。

8.知ることとは

之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。
是れ知るなり。

出典:論語 為政第二

現代語訳
”はっきりわかっていることだけを「知っている」こととし、よく知らないことは「知らない」こととする。このように「知っていること」と「知らないこと」の間に明確な境界線を引ければ、本当に「知っている」と言える。”

大人になると、わからないことをわかりませんとちゃんと言えなくなる。

なんとなくぼんやりはわかることがあるので厄介だ。

それでも、何を知っていて、何が知らないかを見定めることがまずは出発点ですね。

9.失敗した時には

過って改めざる、是れを過ちと謂う

出典:論語 衛霊公第十五

現代語訳
”過ちをしても改めない、これを本当の過ちという”

これも現代でもよく起こることではないでしょうか。端的に言うと、反省をしていないのです。

同じ経験をしても、成長する人としない人がいますが、その差は「振り返り」をするかどうかです。過去の経験を振り返り、気づきを得ることで、次んは同じ失敗をしないようにするのです。

今日のまとめ


改めて読み返しても、どれもこれも素晴らしい言葉ばかりです。
やはり長い歴史の中で残ってきたものは、含蓄が違います。

この他にも心揺さぶられる言葉が多くあるので、自分なりの論語の名言が見つかるといいですね。

私の心に残っている論語の名言を9つ取り上げました。

論語をより学ぶための2冊

1.眠れなくなるほど面白い 図解 論語

1ページの見開きの図解で、非常にわかりやすく書かれています。

中国古典はとっつきにくいと思われている方にもおすすめです。

2.論語(斎藤孝)

斎藤孝先生の論語は、読み出し文と現代語訳がセットで書かれていて読みやすいです。

今回ピックアップした言葉以外でもよい言葉は多くありました。

手元において何度も返したくなるようなものです。

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