読書

何度も読み返しても、新たな気づきがある。成功の原理原則「7つの習慣」を深く味わおう。

2021年2月20日

7つの習慣はスルメだ」噛めば噛むほど味がでる。

自己啓発本の中でもっとも有名な本がベストセラーになった「7つの習慣」です。

今回その本の素晴らしさを改めて確認できればと思います。

世界的大ベストセラー「7つの習慣」

全世界3,000万部、日本でも累計200万部を売り上げ、ベストセラーとなったのが、「7つの習慣-成功には原則があった!」です。

スティーブン・R・コヴィーによって書かれ、日本語版は1996年に出版されました。(原著の初版は1989年。)

2013年に新訳版として『訳 7つの習慣 人格主義の回復』が出版され、著者のより根本的な主張である「人格主義」にフォーカスすることを目指しました。

44か国語に翻訳され、全世界3,000万部、日本でも累計200万部を売り上げ、大ベストセラーに。

成功を目指すならば、成功を支える土台となる、人格をまず構築することが何よりも重要であると説きます。

7つの習慣

出典:『7つの習慣』【成長の連続体】

「7つの習慣」は人格を磨くための原則をかたちにしたものであり、成長プロセスは依存から自立へ、そして相互依存へと導かれる。

第1の習慣「主体的である」
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」
第3の習慣「最優先事項を優先する」
第4の習慣「Win‐Winを考える」
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」
第6の習慣「シナジーを創り出す」
第7の習慣「刃を研ぐ」

インサイドアウト(内から外へ)

パラダイムとは

7つの習慣に何度も出てくる言葉の一つである「パラダイム」。

文中にもこんな説明があります。

「7つの習慣」を本当の意味で理解するには、まず自分たちの持つパラダイムというものを理解し、そしてそのパラダイムを転換させる方法を知らなければならない。
(中略)

もっと一般的に言えば、パラダイムは世界を見る見方であり、私たちの認識、理解、解釈を決めるものである。

7つの習慣P15,16

パラダイムとは、「自分の見え方」のことですが、それが変われば世界そのものが変わります。

つまり、「見方を変えれば、あり方が変わる」のです。

自分の外に原因を求めるのではなく、自分自身の内面、考え方・見方を原則に会っているかに気を付け、行動を変えることで結果を引きよせようとする意識が大切です。

私的成功とは

第1~3の習慣は、「私的成功」や「自立」について書かれています。

端的に言うと、①自己責任、②自己リーダーシップ、③自己管理能力についてです。

第1の習慣.主体的である

刺激と反応、そして選択の自由

出典:https://www.franklinplanner.co.jp/c_fpl/selfstudy/ss-10.html

7つの習慣でも『夜と霧』の著書で有名なビクター・フランクル氏の体験から、「選択の自由」について述べられています。

フランクル氏の残した言葉で、こんなものが別の本で紹介されていました。

刺激と反応との間には、いくばくかの「間」が存在する。私たちはこの「間」の中で、自分の反応を選択する。私たちの成長と自由は、私たちが選ぶ反応にかかっているのだ。

「リーダーが身につけたい25のこと」:鈴木義幸

このスペースの中で、自分の反応を選択することが「主体的」であるかどうかなのです。

人間は他の動物にない自覚、想像力、良心、自由意志という4つの独特な性質を持つために、刺激に対して自分の反応を選択できます。

自分の行動が、周りの刺激に対して反応的なのか、自分で選択した主体的なのかを常に考える必要がありそうです。

人生の責任を引き受ける

主体性を持つということは、率先力を発揮するだけではなく、人間として自分の人生に対する責任をとるということ

「7つの習慣」P86

英語のResponsibility(責任)は、resopnse(反応)とability(能力)という2つの言葉からなっています。

主体性のある人は、Responsibility(責任)「自分の反応を選択する力」を発揮しているといいます。

周りの環境などの条件を言い訳にせず、自分の価値観に従って行動しているのです。

関心の輪、影響の輪

https://ameblo.jp/stepup-ao/entry-12141276774.html

主体的な人は、努力を時間を影響の輪に集中させ、自らが影響できる事柄に働きかける。

7つの習慣p103

関心の輪に傾いている時は、「持つ」ことに目が行っています。
「もし、~ならば」という仮の話もこれにあたるようです。

これに対して、影響の輪は、「なる」ことに満ちていると言います。

何十回も読んでますが、これが書いてあったのに初めて気づきました。

例えば、影響の輪は、人と話すことでも広がっていきます。

自分の思いや感情を内に秘めるだけでなく、実際の行動として表す。
さらには、「自分がどういうことを考え、行動しているのか」を人に伝えることが、大切だと言えそうです。

第2の習慣.終わりを思い描くことから始める

旧版では「目的を持って始める」でした。

自分の最期を思い浮かべる

目的を持って始めるということは、目的地をはっきりさせてから旅立つことである。

7つの習慣p127

この章は、墓地の場面から始まります。それはなんと自分の葬式なのです。

「自分の葬式で、参列者に何と言ってほしいか?」をイメージしてみてください。

その場で言ってほしい弔辞こそが、あなたが本当に目指すべきものなのです。

私もこれを読んで、毎回はっとします。相手にとってどう映っているのか、いつも考えるきっかけになります。

すべてのものは二度つくられる

目的を持って始めるという習慣は、「すべてのものは二度つくられる」という原則に基づいている。万物にはまず知的な第一の創造があり、それから物質的な創造がある。

7つの習慣p129

住宅の例を挙げていますが、まずは①設計図を描き、建築の計画を立てる→②実際の工事を行う、のように二度作られているのです。

具体例でみるとわかりやすいですが、まずは実際に立て始める前に、設計図をたてています。つまり、人生にも設計図が必要なのです。

リーダーシップとマネジメントの2つの創造

リーダーシップは、第一の創造(第二の習慣)であり、マネジメントは第2の創造(第三の習慣)に関わるものです。

別の言い方として、「マネジメントは物事を正しく行うことであり、リーダーシップは正しいことをすることである」と述べられています。

また、その第一の創造が意図的なものか、受け身になっていないかも注意が必要です。つまり、第一の習慣の「主体的である」の実践が大切なのです。

個人的なミッションステートメント

目的を持って始めるために最も効果的なのは、個人のミッションステートメント(個人の憲法)を書くことだとしています。

自分が誰なのか、何を大切にしているのかを明確に意識することが大切です。

ビクター・フランクルの言葉を引用し、次のように述べています。

”人生におけるミッションというものは、つくるものではなく、発見するものである。”

ミッションステートメントがなかなか書けない

いざミッションステートメントを作ろうと思ってもなかなか書けないのが実情ではないでしょうか。

著書の中でも、数週間あるいは数月を要するかもしれないとあります。

そんな時に私が参考にしたのは、企業の経営方針の立て方です。

大事なことは自分で勉強して作るのではなく、いいものをパクることです。
それを実践するうちに少しずつ改良され、自分で納得できる、自分自身で作った経営計画書ができあがります。

引用:「小さな会社の財務コレだけ!」:古田土満(古田土会計)

経営計画書の作成を中小企業の経営者に進めている、会計事務所の方の本からの言葉ですが、まずは作ってみて自分が納得したものに作り替えようとあります。

ミッションステートメントも同じように、自分がありたい姿を思い浮かべ、いろんなものを参考につくってみることをおすすめします。

第3の習慣.最優先事項を優先する

時間管理のマトリックス

ダイヤモンドオンライン

第二領域が重要

この中で最も重きを置くのは、緊急ではないが重要な「第二領域」です。

事例を改めて羅列してみます。

  • 豊かな人間関係作り
  • 将来に向けた準備や計画
  • 予防やリスク対策
  • 価値の明確化
  • 勉強や自己啓発
  • 真の意味でのリクリエーション

大事だとはわかっているけど、日常でなかなか時間をかけられない分野だと言えると思います。

だからこそ、意識的にこの第二領域に注視していく必要があります。

第一領域と第二領域の関係性

多くの人が第一領域に時間を割く。忙しくて疲れもたまるので、無駄な第四領域の行動に逃げ込みたくなる。

第二領域に時間を投資することにより、第一領域の問題をなくしていくようにできます。

仕事でいえば、顧客との関係性を気づいたり、リスクに対して予防していくことで、突発的な苦情や事故が減っていくことがイメージできるのではないでしょうか。

また、第二領域の活動を行うためには、第三領域や第四領域をなるべく減らす必要があります。これこそが正に優先順位をつけることです。

第二領域の遊星課題を増やすには、一見重要に見える活動にノーと言わなければなりません。

週次での計画を立てる

週単位での計画を立てることで、生活のバランスがとりやすくなります。

週間の計画のプロセスには4つの基本的なステップがあります。

①役割を定義し、②目標設定を行う。それを③スケジュール化し、④日々の対応をしていくことである。

おそらく、他の方法と最も違うのは、「①役割を定義する」でしょう。例えば、役割を「夫・父親」や「健康維持」などを設定していくのです。これまで第二領域が出来ない理由はあらかじめこうした時間を意識的に確保していないからです。

新しい時間管理ツールの6つの特徴

・一貫性

・バランス

・第二領域への集中

・人間重視

・柔軟性

・携帯性

コンピュータープログラマーの比喩表現

第一から第三までの習慣(私的成功)について、コンピューター用語での比喩表現が出てきますが、これが非常にわかりやすいです。

・第一の習慣は、「あなたがプログラマーであること」
・第二の習慣は、「プログラムを書くこと」
・第三の習慣は、「プログラム通りに生きること」

なるほど、そういうこととうなずけます。シンプルでイメージが湧きやすく、納得できます。

デレゲーション(人に任せる)

自分の時間を使う時は「効率性」を考え、人に任せる時は「効果性」を考える。

相互依存のパラダイム

ここからの第4~6の習慣は、「公的成功」や「相互依存」と呼ばれる分野になります。

もちろんこれは、第1~3の習慣の「私的成功」や「自立」の上にしか成り立ちません。

なぜなら、自立とは個人が努力して達成するものであり、他人との関係性である「相互依存」は自立した人にしか選択できないものであるからです。

信頼残高という名の財産

信用残高をつくる6つの事柄

  • 相手を理解する
  • 小さなことを大切にする
  • 約束を守る
  • 期待を明確にする
  • 誠実さを表す
  • 誠意をもって謝る

第4の習慣「Win‐Winを考える」

字のごとく、自分も相手もWIN(勝つ)ことを目指すものです。

一見すると、当たり前じゃないかとも思いますが、ほとんどの人は強いか、弱いかで考えがちだと言います。

そのためにも、①全く新しい第三案の存在を信じる事、②相手や自分の考え方に限定される必要なく、より良い方法があると確信することです。

WinとLoseの組み合わせの事例がいくつか出てきますが、意外と陥りがちなワナが多い。

「Win-Winを考えて相手の立場を尊重していたら、それはLose-Winにすぎなかった」

「Win-Loseを考えている者同士~頑固で、融通の利かない、我の強い者同士がぶつかると、その結果はLose-Loseになる」

「Lose-Winとはお人よしになることであり、お人よしは必ず最終的に負ける。」

また、特に興味深いのは、双方が納得する案が見つけることが出来ない時は、No Deal(合意しないことに合意する)の選択肢を持つことです。

相互理解を生み出すには、大きな勇気と思いやりが要求される。

7つの習慣p318

第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」

あなたの人格は常に周囲に向かって発信しており、長期の人間関係においては、相手はそこからあなたとあなたの行動を、本能的に信頼するかしないかを決めているのである。

7つの習慣P352

人間にとって生存の次に大きな要求は、心理的な生存です。それは、理解され、認められ、愛され、必要とされ、感謝されることなのです。

どんな場面でも同じ

これは仕事でも言える事です。自分のことを理解させたい思ったら、ただ押すのではなく、相手の思っていることをどんどん引き出し、理解すること。

1番は理解すること。2番は理解してもらうこと。とにかく、順番を間違えない事です。

第6の習慣「シナジーを創り出す」

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普段の生活でも、相乗効果やシナジーという言葉は使われます。

相乗効果とは、簡単に言ってしまえば、全体の合計が各部分の和よりも大きくなることです。

本当に効果的に人生を営む人というのは、自分のものの見方の限界を認め、ほかの人のパラダイムと考え方に接することによって得られる、豊かな資源を活用する謙虚さを持っている人である。
(中略)

自分の経験だけでは慢性的にデータ不足になってしまう、と知っているからである。

7つの習慣P416

最終的に「第6の習慣」を達成するために

第6の習慣をイメージして、

第5の習慣→第4の習慣→第3の習慣→第2の習慣→第1の習慣の順に落とし込んでいます。

(中略)

「7つの習慣」でいう人生での成功とは、第6の習慣「シナジーを創り出す」。

「他人と協力して、 今までになかった想像を超えた、 新しいモノや価値を創り出すこと」と僕は解釈しています。

引用:7つの習慣|多くの人が実践できない理由

他の方のブログを見ていると、第6の習慣についてこんな考え方もありました。

つまり、他人と協力して価値を生み出すことがゴールである。そのために、1~5を落とし込んでいくのは面白い発想です。

第7の習慣「刃を研ぐ」

第7の習慣は、刃を研ぐ習慣であり、これまでの1~6の習慣に関わってくる。

①肉体的、②精神的、③知的、④社会・譲渡的の4つの側面で、それぞれ再新再生させることである。

自分自身に投資することが、人生で唯一最大の結果を生み出すものです。

肉体

・バランスの取れた栄養のある食事
・十分な休養を心がける
・定期的に運動する

運動をすることで得られる最大のメリットは、第一の習慣である主体性という精神的な筋肉を鍛えることができることだとも言っています。

人の問題は根本的には食事と休憩と運動です。

→ 落ち込んだ気分を切り替えたい時に、覚えておきたい”5つ”の方法

精神

自分の核であり、中心であり、価値観について決意することであり、極めて個人的な要素だとしています。
(第二の習慣っであるミッションステートメントと深くかかわります。)

また、精神的な再新再生を図るには、ちゃんと時間をかける必要があります。

・自分の信ずる本を繰り返し読む(例えば、聖書や名著)
・祈りや瞑想
・自然と接する

知性

ここでは、効果的な自己マネジメントの習慣である第三の習慣が大切です。

何を優先すべきか自分で選択し、そこに集中することです。

著書ではテレビの例を挙げていますが、現在ではスマホで奪われる時間をちゃんと意識した方がいいです。

・定期的に優れている本を読む
・日記をつける
・スケジュールや計画を立てる

定期的に優れた本を読む以上に、自分の精神を高め、養う方法はない。

7つの習慣P445

社会・情緒

自分の生き方が正しい原則と価値観とに調和している時に、心の平安が得られます。

自分自身が安定してこそ、周りとの関係もうまくいくものです。

・人の考えをちゃんと理解して生きる
・有意義で人の役に立つ奉仕をする

今日のまとめ

「7つの習慣」についてまとめました。

この「7つの習慣」は人生で最も大切にしたい本の五指に入ります。

コヴィー博士自身がいろいろと失敗し、試行錯誤しながら7つの習慣をまとめるに至ったというエピソードが散りばめられています。

だからこそ、自分も未熟であることを認識し、今後も何度も繰り返し読んで、良い生き方につなげていきたいです。

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