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銀行業務検定とは?
「銀行業務検定協会」が主催する検定試験で、主に銀行、信金、生損保などの職員が年間30万人も受験する資格です。
昇進の要件や若手の取得必須資格ととなっているケースが多いため、金融機関では多くの方が受験をされています。
しかし、対象の業界が限定されている反面、科目数も36種類と多いため試験情報が限られています。
難易度・合格率
合格率は、試験によって異なりますが、おおむね4級が70%前後、3級が35%前後、2級が30%前後となっています。
<銀行業務検定の特徴> 【傾向】 ① 過去問の焼き直しが多く、非常に似た問題が多い。 ② 6割以上の得点が求められ、時間制限も厳しい。 ③ 直近の重要な法改正は頻出される。 【対策】 ① 3~5年分の過去問を繰り返してやる。 ② 正答率の高い問題で間違えない。難問を捨てて、あくまで合格を目指す。 ③ 直近の法改正は入門書やネット等で基本的な知識を確認しておく。
・4級の難易度
4級は、基礎の基礎といった感じのマークシート問題です。
財務・税務・法務など限られた科目しかありません。
非常に簡単なので、一夜漬けでも何とかなるレベルだと思います。
・3級の難易度
3級は、五者択一もしくは、四者択一のマークシート形式がほとんどです。
つまり、選択肢中からそれっぽい値を選べる・消去法で正解にだどりつけます。
3級はおおよそ2週間前後勉強すれば、合格に十分達すると思います。
・2級の難易度
2級は、ピンポイントで計算問題に正解しなければならないですし、1か所間違えると正答するのが難しく、大量失点の危険性があります。
記述が多いので、試験時間が2~3時間と長いのも特徴と言えるでしょう。
2級はおよそ1ヵ月程度の学習期間は最低限必要となりますが、理解度や科目の難しさによってもう少し長めの期間が必要になります。
銀行業務検定の勉強法
勉強法としては、「①過去問を解く⇒②解説を読む⇒③テキストで周辺知識を確認」が全体の流れです。
過去問を3周回すことで合格率が非常にあがります。
一般的には、教科書やテキストを読んでから、問題を解く方が多いと思います。
しかし、効率的に試験に合格するためには、「まず過去問をやる」が正しい順番となります。
テキスト選びで迷うことはないので、過去問重視・アウトプットが特に重要ですね。
試験に効率的に合格する方法ついては、こちらにまとめてあります。
試験直前でも対策は間に合うか?
来週や週末に受験がせまった直前に、試験対策が間に合うかどうか調べる方も多いと思います。
結論は、「3級ならギリギリでもなんとかなる。」です。
3級はマークシート方式の試験で、深い理解は必要ありません。
さらに、この試験は繰り返しが多いので過去問を何年かやれば合格ラインまではたどり着きます。
私も、最近では計画的に試験対策をしてますが、かつては1週間前からあわててやり始めたこともあります。
(さらに言えば、土曜日の一日だけで試験に臨んだことも何度かあります。。)
それでもギリギリ合格してました。
褒められたことではないですが、未受験よりはマシです。
でも当たり前ですが、試験対策をきちんとやって知識をちゃんと身につけることは大事ですから。お忘れなく。
科目別対策
現在、法務・財務・税務・外国為替・金融経済・証券・信託実務・法人融資渉外・個人融資渉外・窓口セールス・年金アドバイザー・営業店管理・融資管理・デリバティブ・投資信託・保険販売・金融リスクマネジメント・経営支援アドバイザー・預かり資産アドバイザー・金融商品取引・相続アドバイザー・事業承継アドバイザー・事業性評価等の23系統36種目の試験が実施
銀行業務全般という意味もあり、受験科目の内容の幅が広いです。
銀行員であってもすべてに関わるわけではないですね。
参考になるページを随時追加していく予定です。
財務
財務2級
・財務2級は記述式、大問10問なので1問あたり18分の計算になります。
各問題の難易度にはバラツキがあります。平均点を見ても2点台となる難問もあるので、自分が出来る問題かを見極めることが大切です。
財務3級
五答択一のマークシート式で、合格率30%前後と比較的取り組み易い科目であることが確認できます。
銀行業務検定の特徴でありますが、過去問の内容が似ていて、繰り返し解くほどに正答率が上がっていきます。
参考>>財務3級 独学用のテキスト、問題集&勉強法 (「大人の再学」 mini )
法務
法務2級
「金融取引小六法」が持ち込み可という少し変わった科目です。
しかし、その代わりに記述式の回答が難しい傾向があります。
合格のためには、まず10問の択一を落とさないようにしたいです。
参考>> 銀行業務検定試験 法務2級 (combine hobby and profession )
法務3級
法務3級試験では、5択のうちの3つの選択肢は明らかに間違っているという問題が多くありますので、残った2択をよく見極めることがカギとなります。
参考>> 法務3級 独学用のテキスト、問題集&勉強法 (「大人の再学」 mini )
融資管理3級
融資管理は3級のみです。
問題解説集は4回分の過去問しか収録されていませんが、試験範囲自体は「狭くて深い」ので、これでも十分足ります。
参考>> 融資管理3級(銀行業務検定)
税務
税務3級
税務と財務に限っては「直前整理70」という参考書が別に出ており、これは「少ないページ数で」「分かりやすく」まとめられた良書です。
税法が変わることがあるため、税制改正をまず把握することが大切です。
参考>> 税務3級 独学用のテキスト、問題集&勉強法 (「大人の再学」 mini )
年金
年金アドバイザー3級
参考>> 年金アドバイザー3級の合格攻略ポイントと勉強時間【難易度,過去問,解答速報】(TENTSUMA RICH)
信託・証券
証券3級
参考>> 銀行業務検定試験・証券3級の勉強方法と資格の難易度 (アイスハート)
融資・渉外
法人融資渉外2級
過去問を見る限りでは、意外と出題傾向自体はけっこうパターン化されています。
問題解説集に掲載されている8年分×10問=80問をやればある程度対応できるようになります。
参考>> 法人融資渉外2級 勉強法 (「大人の再学」 mini )
事業承継アドバイザー3級
問題構成は①4択問題×35(各2点)②記述が大問×3(各10点)でした。
4択問題は事業承継にかかる設問が幅広く出題されますが、記述問題は一定の理解があれば対応可能です。
参考>>銀行業務検定「事業承継アドバイザー3級」に合格しました (「大人の再学」 mini )
金融経済
金融経済3級
一般的な金融の基礎知識、最近時の経済動向や統計の数値を押さえておけば合格点には届きそうです。
参考>>【金融経済3級超直前対策!】2018年度出題範囲の最新数値まとめ10選
今日のまとめ
一口に銀行業務検定といっても、試験科目により出題傾向や難易度にかなり違いがあります。
銀行業務検定は参考になるサイトが少ないので、当ブログ以外の記事でも良質なものは紹介できればと思います。