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ちきりんの「自分の意見で生きていこう」を読んで考えたこと、感じたこと。

2023年2月21日

大勢の前で自分の意見をはっきりと伝える人。成功する人物像には、そんなイメージを描く方も多いと思います。

あなたも出来ることなら、自分の意見をちゃんと言える大人になりたいですよね?

そんな時にあなたの力になるのが、ちきりんさんの書籍「自分の意見で生きていこう」です。

社会派ブロガーのちきりんさんは、これからの時代を生き抜く方法として4つの力を挙げています。

4つの力とは、「論理的思考」「マーケット感覚」「生産性」、そして最後は「自分の意見をもつこと」。

今回は、ちきりんの「自分の意見で生きていこう」について、非常に示唆に富んだ内容をご紹介していきます。

1.大事なことは、だいたい「正解のない問題」ばかりだ。

ちきりんさんは、普段から自分の頭で考えることの大切さを説いています。

なぜ考えることが大切なのか。

世の中の大事な問題について、ほとんどの場合、これだという正解がありません。そんな中で、考えることが「自分の方針を決めること」になるからでしょう。

自分が今ある知識や経験の中から答えを見出し、選択し続けること。

それ自体が生きることだと言えます。

「正解のない問題」

「正解のない問題」について自分の意見が明確にできなければ、自分オリジナルな人生を作っていくことはできません。どこに住み、誰となにをしてくらし、なにに時間とお金とエネルギーをそそいでいくのか。ひとりひとりの人生は、そういった正解のない問題への答え(選択肢)によって形成されていくのです。

出典:「自分の意見で生きていこう」ちきりん 

人の意見を聞くことも、時には必要かもしれませんが、必ずしも答えが見つかるわけでないのです。

それでも、人生の中でいろんな選択をしていかなくてはならない。

置かれた状況で、自分なりの答えを選ぶことが「考えること」であり、自分の意思決定です。

教育に慣れすぎてしまうと、人生で遭遇するさまざま問題にも、正解があるように錯覚してしまいます。でも生きていくうえで私たちが直面する問題のうち、「重要な問題」にはほぼ正解がありません。正解があるのは、たいして重要でない問題ばかりです。いったいなぜ、人生の重要な問題には正解がないのでしょう?

それは「どんな人生がもっともよい人生なのか?」という問いに正解がないからなのです。

「自分の意見で生きていこう」P.33

「どんな人生がもっともよい人生なのか?」という問いに正解がない。

つい忘れがちな言葉ですね。

正解がないからこそ、常に自分自身で考え、理想の人生を問う必要があるのでしょう。

ちきりんさんの言葉ではないですが、こういった答えのない問いに対するためにも「教養」が大事だと言われます。

人類が長年で生み出した教養や哲学を学ぶことで、どうあるべきかという自分なりの答えを見つけ出すことができるのです。

2.まずは「正解のある問題か」、「正解のない問題か」を見極める

「正解のある問題」には正解と誤答があります。しかし、正解のない問題には、間違った意見も、正しい意見も存在しません。

そのため、答えのない問題を解くには、調べることではなく、考えることが必要となってきます。

正解のある問題を解くには、ある程度調べれば答えが出るのに対して、正解のない問題を解くには、自分の意見を持つ必要があり、そのためには自分のアタマで考えなければならないのです。

「答えのある問題か」を見極める

今悩んでいる問題が、正解のある問題なのか、正解のない問題なのかを最初に見極めることが重要です。

ここが最も大事だと思うのですが、正解のない問題を調べ続けても解決しません。正解のない問題に対して、アドバイスをもらったとしても、その人の意見にすぎないのです。

「自分の意見を明確にするために考え尽くすこと」

それを常に忘れないことです。

3.意見とは、すなわち『ポジション』であり、自分がどう生きるかの意志である

ポジションとは、「どこに立っているのか」を示す言葉なのです。発言者の立ち位置=自分の立っている場所が「ポジション」であり、「ポジションをとる」とは、自分がどこに立って(発言したり、思考したりして)いるかを、明確にすることです。

「自分の意見で生きていこう」P.39:ちきりん 

もちろんポジションをとることには、リスクがつきものです。

意見を言うことで相手に変な風に思われないか、相手と同じことが言えているだろうか、と不安になる気持ちが起こることもあるでしょう。

しかし、意見を言う練習を繰り返すことで、大事な場面で自分の意見が持てるようにきっとなります。

外部からの承認が得られず焦りを感じている人というのは、多くの場合、自分で自分を承認できていないことのほうが根本的な問題なのかもしれません。そして、なぜ自分で自分を承認できないのかといえば、それは、自分で自分という人間について、しっかりと理解できないないからでしょう。

「自分の意見で生きていこう」P.174:ちきりん 

この辺りもハッとさせられます。

自分のことを信じ切れていないし、承認出来ていないのですね。

ぜひ自分自身と向き合っていきましょう。

自分で考えて、選んだ道を行く

「私はしっかりと考え、この道を自分で選んできた。だからどんな結果であれ、心から満足できるし納得できる!」と言える人生を手に入れるためには、「自分は絶対こうしたい」という明確な意思、意見が必要なのです。

そしてこうした確固たる意思、意見は、調べたり勉強したりすることではなく、

しっかり「考える」ことでしか形成できません。

「自分の意見で生きていこう」P.229:ちきりん 

ちきりんさんの言葉で、”絶対”という表現がよく使われています。

それは、「自分の意見が絶対に正しい唯一の答えだ」と言っているのではありません。

これまでしっかり考え尽くしたから、「自分がこういう意見であることに絶対ブレはない!」と言っているのです。

「調べる」ことに逃げない

重要な情報を集め方にも注意が必要です。調べれば調べるほど、情報は出てきます。

意見を言うための情報と専門家が知るべき正しい情報の違いを知ること。判断できる要素が知れればいいのです。

その上で、何度も言いますが、大事なことは調べることでなく、考えることです。

今日のまとめ

ちきりんさんの「自分の意見で生きていこう」についてまとめました。

意見する場所がないと思う人は、自ら場を作るというちりきんさんの発想を参考にしてください。

受け身だといつまでも、何も生み出せないですね。

私は、リアルな議論の場を常に自分で作り出そうとしています。だって自分がほしいモノは、自分が起点になって動かないと手に入らないから。

「自分の意見で生きていこう」P.252:ちきりん

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