小学6年生の息子が、英検準2級の合格に向けて勉強してします。
今回は、その英検準2級の直前対策の様子をレポートします。
(追記)準2級一次試験は、見事に合格しました。
目次
小学生の英検受験について
小学生の英語学習の目安として、英検の勉強するのは悪くないと思っています。
英語塾に行っていても、目標がなく漠然となりがちなので、英検を学習進捗の一つの指標をするのはおススメです。
さらに、英語の練習は、筋トレと同じく繰り返すことで身につくトレーニングです。
繰り返し同じレベルの問題を解くことで、基礎が少しずつ身についていきます。
小学生の学習について参考にしているブログ「出すぎた杭は打たれない」では、下記のスケジュールでチャレンジしていました。
- 小学3年生:英検5級
- 小学4年生:英検4級
- 小学5年生:英検3級
- 小学6年生:英検準2級 ← 今ココ
- 中学1年生:英検2級
わが家でも、これに準じて英語学習を進めています。
わが家のこれまでの英検受験(英検5・4・3級)
英検5級
息子が小学4年生時の2020年10月に英検5級を受験して、無事合格しました。
参考>>【体験談】小学4年生の息子が 英検5級を受験しました。
英検4級
その勢いのまま、2021年1月に英検4級を受検。
直前期の勉強だったので、かなり苦戦を強いられるも、なんとか合格。
英検3級
コロナがひどくなった影響で家時間が増えたため、2021年10月に英検3級を受験。
基礎テキストをやったおかげで比較的順調にすすめることができました。
参考>>【体験談】小学5年生が英検3級に挑戦し、無事合格しました!(英作文で簡単に高得点を稼ぐコツをお伝えします。)
英検準2級の勉強
3級は比較的順調でしたので、一旦基礎をじっくり身につけようと英文法を学ぶ勉強をすすめてきました。
レベル的には問題なくわかりやすいテキストでしたが、小学生の子供にとっては分量が多くて、やや消化不良気味でした。そして、勉強の目標がぼんやりして、結果的にかなり遠回りになりました。
(子供が一人で学べるようになる頃には、こういった基礎固めをするテキストで一つずつ着実に理解していく必要があると思います。)
単語力の強化
改めて2023年1月の試験に向けて、本格的に開始したのは11月上旬でした。英検の問題集から取り組もうと思ってましたが、あまりに出てくる英単語の意味が分からない状況でした。
そこで、子供と一緒に単語帳を使ってまとめて覚えるようにしました。
まずは「英検準2級 でる順パス単」のテキストを用意して、連動しているアプリ『英語の友』と並行した学習を開始。
わが家のやり方はこんな感じです。
- 1日で覚える英単語を100語に設定
- テキストを見ながら、アプリの「単語再生」で100語を3周聞く
- 学んだ範囲をアプリの「単語テスト」(4択問題)をやる
- アプリの「スピーキング」で英文の読み方をチェックする。
1日10~15分の勉強時間があればこなせる量です。
アプリは無料の範囲でも、①音声は自由に何度でも再生できる、②1日に単語テスト10問×3回、英文スピーキング10問が出来るので、利用価値は高いです。
アプリで簡単な4択テストをやることで、単調な単語暗記にもリズムが生まれるようになり、案外順調に進むようになりました。
とはいえ、他の用事などもあり毎日の学習はなかなか出来ず、最初1か月は一週間に3日ほどしか勉強時間を確保できず。
11月末に、アプリで単語帳一周目をようやくやりきることができました。
予想問題ドリル
ここからは12月から実施しました。
今後は試験問題に対応できるように問題形式を行っていくようになります。
この予想問題ドリルは、試験と同じ形式の問題で出題されるため、試験慣れの意味で非常に有効です。
また対策についても簡単に書かれているので、意識して取り組むことができます。
最初は間違えてもいいので、まずやってみることが大切です。単語の意味がわからないこともあるので、場合によっては意味を補足しながら進める方法もあります。
過去問にトライする
受験前に実際の過去問をやって、時間配分を守っていくことも大切です。
そのために、過去問の問題集をやってみましょう。リーディング75分、リスニング25分とかなり長丁場です。
旺文社でも過去問は出ていますが、CDと本が別々で販売となっているので、わが家では学研のものを利用しています。
5回分+予想問題集1回分が掲載されています。すべてやり切れればいいですが、なかなか難しいかもしれません。
英作文のパートは、模範解答も含めて参考にしたいと思います。
個別対策:ライティング
ライティングは1問しか出ないにもかかわらず、点数の配点は1/3となっています。つまり、ライティングができないと他の分野ができても合格点に届きません。ですから、ちゃんと対策をして臨みましょう。
特に小学生が英検を受験する際には、ライティングで得点を稼ぐ必要があります。
ライティングは”自由作文”ではありません。”型にはめる”ことが大切です。
ライティングのテンプレート(ひな型)を作っておくことで、安定した得点源とすることができます。
まず、YouTubeに解説があるので見てみると参考になります。(参考:英検準2級に確実に合格する裏技の最新版。)
ライティングのひな形を用意する
1.主張文
I think ~ 、
最初に問題に対して、「Yes」か「No」をはっきりと答えます。問題文をそのまま写してつかえばスペルミスの心配もありません。
2.2つの理由
I have two reasons.
3.理由①、4.理由②
実際に2つの理由を書いていきます。その際に一つの答えに対して、補足文を入れることが大切です。
その補足にもパターンがあります。
①結論 → 理由 ・・・ 答えた内容について、理由を”This is because”で補足します。
②抽象 → 具体 ・・・ 答えた内容について、”For instance"、”For example"を使いより具体的な内容を補足説明します。
5.まとめ
That’s why を使い、I think +問題文の繰り返して行きましょう。
満点をねらうのであれば、問題文の繰り返しについても言い換えた方がポイントは高いようです。
その際は、That’swhy I believe +問題文の繰り返しに変えればいいでしょう。
事例集で問題に慣れよう
とにかく「パターンで回答する」と決めて、何度も練習してみましょう。
よく使うフレーズや使いやすい単語をまとめておくと、本番で回答しやすくなります。
英検の過去問題集や、事例集などを参考にライティングだけまとめてやってみるとコツがつかめると思います。
下記の事例集は比較的簡単な英文の組み合わせで解答が作られているので、参考になります。
時間配分
ライティングは、リーディングとあわせて75分間で実施されます。
だいたいの目安としては、ライティングに20分間を確保しておきましょう。
そして、時間が足りなくなる可能性もあるので、問題を解く順番にも注意しておきましょう。
小学生が試験に臨む場合には、このあたりもあらかじめフォローする必要があります。
最初に語彙と会話の1と2をやって、それからライティング。長文の3と4を最後に持っていった方が安全かもしれません。長文は全滅でもなんとかなりますが、ライティングはそうはいかないので。
【体験談】小学生4年生で英検準2級に合格した、うちの娘の試験対策
個別対策:リスニング力を身につけるための「3つのフェーズ」
紹介したYouTubeでは、リスニング力を身につける段階として、3つのフェーズに分けています。
- 単語単語が音で聞こえてくる
- 文章が聞こえるようになる
- 英文を聞いて頭で内容や状況を理解できる
自分はどの段階までいっているのか、どの力を身につけるべきなのかをちゃんと意識することが上達の近道です。
ただ英文を音声を聞くだけでは、いつまでたったもリスニングの上達はしないのですね。
英検準2級のリスニング対策
英検のリスニングの対策としては、大事なポイントが2つあります。
①問題の選択肢を必ず見ておく
②メモを取る
https://www.youtube.com/watch?v=D9xWuF3g73I
リスニングは1回しか流れなくなるので、何を言っているのか注意して聞く必要があります。
そもそも表現がわからないと絶対聞き取れるようにはならないので、スクリプトを見ながら繰り返していきましょう。
リスニングの第1部は10問会話形式なので、特にこの独特な表現がカギになります。過去問3回分、スクリプトをみながら繰り返すことで結構コツがつかめてくると思います。
出典:小学生が受けた英検準2級 レベルと合格点は?一次試験編 実体験と受かるコツを伝授!
参考にしたブログ
準2級にチャレンジした小学生の勉強法について書かれたブログを参考にしました。
参考① スタイルペディア
【体験談】小学生4年生で英検準2級に合格した、うちの娘の試験対策
準2級の試験問題全体、具体的な勉強法について書かれているので、非常にわかりやすいです。
小学生が合格するためには、リスニングとライティングが肝だと感じられます。
参考② Laugh × LIFE
小学生が受けた英検準2級 レベルと合格点は?一次試験編 実体験と受かるコツを伝授!
こちらも小学4年生が合格したブログでした。
このブログのいい所は、ライティングに関してテンプレートを固めて、安定した得点を確保する戦略をとっていることです。
リスニングについても、問題毎の解き方のポイントが書かれています。
実際に、リスニングで9割近くとっているので参考になると思います。
参考③ じぃ~じの英語道場
2次試験の面談の対策として参考にしました。
まずは概要を押さえた後で、数多くトレーニングすることが大切です。
今日のまとめ
ここまでの勉強の取り組みをまとめてみました。
実際にはここから本番の試験に向けて勉強をすすめていくようになります。
受験勉強も仕事と同じでPDCAを繰り返すことが大切です。
小学生が英検を受験する場合は、親がちゃんとしたプラン(P)を立てて、隣で一緒に勉強(D)して、間違ったところを確認(C)する。そして、次の行動(A)をとっていくこと。
親子でぜひチャレンジしていきましょう。