あなたは「文章がわかりずらい」と他人から指摘を受けたことはありませんか?
もしくは、自分が文章を書いていて「もっと論理的な文章を書きたい」と思ったことはないでしょうか?
私自身も同じような経験をしていて、正直ずっとモヤモヤした気持ちを抱いていました。
「わかりずらいとはどういうことか?」「論理的とはどういうことだろう?」
そんな時に、小学生の息子が国語テキストとして使っていた、「ふくしま式本当の国語力」シリーズを目にしたときに衝撃が走りました。
目次
ふくしま式「本当の国語力」とは?
なぜ衝撃的だったのでしょうか。
それは、論理的思考について、子供でも理解できるほどわかりやすく説明がされていたからでした。
私自身、論理的思考とは非常に難しい概念だと思っていましたが、子供でも理解すべき考え方だと改めて感じています。
我が家で実際に使用しているのは、「ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕」と「小学生版ベーシック」です。
1冊1500円ほどの問題集ですが、繰り返しトレーニングできるので、利用価値は非常に高いです。
中学受験対策で入塾する前に、こういった本でちゃんとした基礎を身につける方が多いのは、うなずけます。
今回は、「ふくしま式」で学ぶ論理的思考力のエッセンスを解説していきたいと思います。
「国語力=論理的思考力」
著者である福島さんは、「国語力って、何ですか?」という問いに対してこう答えます。
私たちは、論理的思考を使って読み、論理的思考を使って書き、論理的思考を使って話すのです。
根源にあるのは、唯一、論理的思考力だけなのです。
そして、これこそが、国語力の正体です。
出典:「ふくしま式本当の国語力が身につく問題集」
そして、その論理的思考は次の3つの力からなると言っているのです。
1.「言いかえる力」・・・抽象・具体の関係を整理する力
2.「くらべる力」 ・・・対比関係を整理する力
3.「たどる力」 ・・・因果関係を整理する力
つまり、この力を身につけることこそ、「国語力を高めること」だと言っています。
あんなに難しそうだった論理的思考も、この3つを覚えればいいのかという気持ちにもなりませんか。
次からは、3つの力について一つずつ説明していきます。
1.「言いかえる力」
あなたは「もっと具体的に話して」と言われたことはありませんか?
小学生でもわかる言葉にすると非常にわかりやすくて、「たとえば」と具体的な例を出してあげればよかったのですね。
「具体↔抽象」の言いかえは、子供だけでなく大人でも大切なスキルです。
常に相手に判りやすく、具体的に述べることも大切ですが、大人になると、要点や傾向をまとめグループに括って「抽象化」する力も求められるようになります。
大人になっても、抽象化は大事
難関試験の一つとして知られる、中小企業診断士の試験についてのツイートです。
試験の要点は、「言い換え」だと断言されています。
ここで身に着ける、抽象化する力はいつまでも求められる力です。
2.「くらべる力」
対比文を書く時に大切なのは、「分の述部を対比にする」ということです。文中で重点が置かれる言葉は、文末(述部)にあります。
文末さえ対比になっていれば、読み手はくらべていることがわかります。
ドラマや小説でも、対比は大切
ドラマでもはっきりと明示をされていなくても、登場人物の言動の「対比」でなりたっていることが多いです。
対比の概念がわからないと、一つの事象としてしか物事を理解できるようにしかならないのです。
わかりやすく伝えるためにも、「たとえ話」
共通点・相違点を見ていくこと自体が、対比概念とも言えます。
たとえ話は、難しい事例をわかりやすい事例との共通点を見せることで、相手の理解を助けるものなんですね。
3.「たどる力」
理由を説明する際によく使う「因果関係」。これは、原因と結果を表しています。
福島さんは、因果関係が成立するとは、「なるほどと思える」ことだとしています。
つまり、どれだけ多くの人が納得するか、ということです。
論理の飛躍
今日のまとめ
今回はふくしま式の本当の国語力について紹介しました。
子供向けですが、論理的思考についてわかりやすく書いてあり、非常に参考になりました。
▼ おまけ