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「稲盛和夫さんの名著『生き方』を県内の図書館に寄贈しようキャンペーン」をやってみた

2020年12月5日

皆さんにとって、人生のバイブルとは何でしょうか?

私は、迷うことなく稲盛和夫さんの名著『生き方を挙げます。

仕事がうまく行かなかった時にたまたま聞きにいった勉強会で稲盛流の考え方を学び、大いに救われたことから、今では稲盛さんの本を多く読んでいます。

そんな中でも『生き方』は、まさに人としてどう生きるべきかが書かれているので、これまでも何度も何度も繰り返し読んでいます。

ベストセラーになった本なので、みなさんも読んだことがあったり、書名は耳にしたことがある方も多いと思います。

今回は、その『生き方』を県内の図書館に寄贈しようというちょっと変わった取り組みについてまとめました。

取り組みを始めるきっかけ

10年くらい前にベストセラーとなった「鏡の法則」という本があります。

親と子の関係を描いた話で、全体のストーリーはわかっていても、毎回泣けるすごく心に響く本です。

その本の最後に、おススメの本のリストが出てきます。

その中の一冊を近くの図書館で借りようとしたら、たまたま所蔵がありませんでした。

他の本はあるだろうとふと気になり、リストに載っていて人生の愛読書でもある『生き方』を検索しましたが、なんと該当がないのです。

そんな馬鹿なと思い、図書館の方に確認すると「以前はあったけれど、傷みなどから今は所蔵されていないようです。」と回答でした。

静岡県内の図書館の保有状況を調べた

他の地域ではそんなことはないだろうと思い、念のため他の地区の図書館を調べました。(思い立ったら、こういうことをやりたくなる性分なんです。)

検索のために利用したのは、静岡県内の図書館を横断的に調べられるサービス(おうだんくんサーチ)。

(私も今回初めておうだんくんサーチの存在を知りました。)

結果は、静岡県内35館のうち、なんと10館で1冊も所蔵されていないのでした。

『生き方』が図書館にあるべき3つの理由

自分の好きな本が全然評価されてないことに、ただ憤慨しているだけだというのは、自分でもよくわかっています。

(だって、「60万冊も所蔵しているのに、この本がないなんて。あんな本もそんな本もあって置くぐらいなら、こっちの本を置いてくれ」って思う気持ちわかるでしょw)

それでも、多くの方の役に立つであろう、この本は図書館に置いてあってほしいと願うのです。

自分勝手な傲慢な理由だけではなかなかうまく行かないので、ちゃんと『生き方』が公共の図書館にあるべきだと考える理由を伝えます。

1.稲盛和夫さんの代表作であること

京セラやKDDIを創業され、JALの再生も果たしたことから、現代の「経営の神様」とまで言われる稲盛和夫さん。

数多くの著書を出していますが、その中でも代表作がこの『生き方』です。

その影響力は世界に広がっており、『生き方』はなんと全世界で500万部突破しています。

稲盛和夫の著書『生き方』(サンマーク出版)が2004年の発刊以来、15年を経て累計発行部数が全世界で500万部(日本語原著は133万部)を突破しました。

出典:稲盛ライブラリー

多くの経営者や著名人が「人生で出会った一冊」としてこの『生き方』をすすめています。

それを見て、まずは稲盛さんの本を初めて読むなら、この本を読んでみたいと思う方も多いのでしょう。

もちろん個人で書籍を購入される方も多いでしょうが、多くの方は自分の普段買わない分野の本をいきなり買うことはできません。

そんな時には、図書館で借りて読む方も多くいらっしゃると思います。

まずは多くの方が目にしやすい、図書館で手に取って読んでもらう機会となればと思います。

2.多くの方の生きる道しるべになるため

人は大きく変化する時代の中で「何のために生きているのか」「人生の目的はどこにあるのか」を考えることも多いのではないでしょうか?

そんな中で、この本はその根源的な問いに真っすぐと「心を高め、魂を磨きなさい」と明確な答えを与えてくれるのです。

親から子へと語り継がれてきた「人間として正しいかどうか」という哲学を貫きなさいと述べています。

ふと人生に悩んだと時に、図書館で『生き方』と検索してみたり、関連の書籍を読んでみる人も多いでしょう。

そんな時に、このような本と出合うことで人生を切り開くきっかけになるかもしれません。

3.経営者にとって、「利他の心」を磨くきっかけとなるため

稲盛さんの著書では、「利他」という考えがよく出てきます。

自分のためだけでなく、世のため、人のためになるという広い視野をもつことが大切だと説いています。

会社の経営者がこのような姿勢で経営にのぞめば、世の中はさらに良い方向に進んでいくでしょう。

経営のヒントを探した経営者が、たまたま出会った本がきっかけで、未来を明るくするものにすることもあるかもしれません。

公共の施設は、直接的であれ、間接的であれ、つまりは世の中をよくするために存在しているのならば、この本を所蔵することは非常に意義のあるものと言えます。

図書館への所蔵の依頼では遠回りなので、本を寄贈してみる

図書館に『生き方』を置くべき理由をつらつらと書きましたが、やはり自分の一方的な思いという面はぬぐえません。

図書館に所蔵の依頼をしてみるのも一つの手ですが、限られた予算の中では過去に発売された本を購入することは少し難しい面もあるかもしれません。

それならば手っ取り早く、本を図書館に寄付(寄贈)をしてみました。

本の寄贈のやり方

地元図書館の資料を調べると、年間の書籍購入数21,000冊に対して、寄贈冊数2,300冊もあるそうです。

これは推測ですが、自分で読まなくなった本が直接捨てれないので、図書館に持参する人も多くいるのだと思われます。

まずは、図書館のHPで寄贈の方法を下調べをしました。

Q:本を寄贈したいのですが。

A:ありがとうございます。
新しい本、郷土資料は大歓迎です。なお、次のような本は引き取れませんのでご遠慮ください。
雑誌、参考書、問題集、マンガ・アニメの本、百科事典、視聴覚資料など らくがきや書き込みのある本。汚損・破損がある本 いただきました資料は、「図書館の資料として所蔵する」、「地区交流センターなど、公の施設での利用」、「リサイクル本としてイベント等での配布」など、より多くの方に利用していただけるよう活用してまいります。 恐れ入りますが、その活用方法につきましては、図書館にお任せいただきたく思います。

出典:藤枝市立図書館

最近出版された本で予約が多いもの、地元の資料などは大いに歓迎するようですが、不要な本はいらないよというメッセージが読み取れます。

具体的な寄贈の方法については記載がなかったですが、図書館の係の方に聞くと、図書館のカウンターに持って行って、たんに寄贈を申し出ればいいそうです。

藤枝市立図書館に、実際に寄贈してみた

手元にあるのとは別の本を用意し、所蔵してほしい願いを書いた依頼文を添えて図書館に寄贈しました。

最終的には、所蔵されるかどうかは「図書館側の判断」ですが、まずは地元の図書館から第一歩を踏み出せました。

→ 地元の図書館に無事に所蔵され、多くの方に読んでいただいています。

今日のまとめ

今回は、私自身のバイブル『生き方』を地元の図書館に寄付してみたことを書きました。

「自分があってほしい方向に世の中がすすむといいなぁ」と勝手ながら考えていますし、そういう願望こそが大事だと思うのです。

これまで受け取るだけの生き方でしたが、貰ったものを少しずつ世の中に還元するために、こういった活動を継続していきたい。

まだ所蔵されていない図書館は静岡県内に沢山あるので、まずは全館にそろうまで活動したいです。

ご協力いただける稀有な存在な方がいらっしゃいましたら、こちら(Amazonほしい物リスト)に寄付いただくか、直接各地域の図書館まで直接お願いします。

(※寄付後にご連絡いただきましたら、こちらの記事に追記されていただきます。)

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