読書

「ミスチルで哲学しよう」と共に、Mr.Childrenの歌詞を味わおう

2022年6月19日

参加している読書会で、小林正嗣さんの「読むラジオ講座 ミスチルで哲学しよう」という本が課題図書になりました。

そこで、今回は本で取り上げられた曲をピックアップしてまとめてみました。

「ミスチルで哲学しよう」

最初は「ミスチル」と「哲学」という言葉がぱっとつながらず、なかなかイメージを想像しにくいです。

でも、考えてみるとたしかに、ミスチルの曲の中には生きることの意味を問いていたり、自分とは何かを考えさせられる歌詞も多く、ある種の哲学的に感じることはあります。

そういったものを哲学的と呼ぶのでしょうか?

本書の中での哲学の説明として、「フィロソフィー」と呼ばれるものであり、「知を愛する」という意味です。

知とは考えるという知的営みのことであり、「難しい問題だよね」と一言で片づけるのではなく、考え続けることだ”と、筆者は言っています。

つまり、桜井さんがこれまで生み出してきた歌詞から、考えをめぐらそうということなんですね。

実際に、読んだ方からこのような意見もありました。

生きる力とは、答えのない問題に取りくむ力である。答えのある問題を解く力は損得勘定である。損得勘定は危機に弱い。すべて他責構造をしているからだ。ミスチルはそんな日本社会を痛烈に批判する歌詞を書く。それに気が付けるのは多感なやわらかな心を持っている子供だからなのか。ミスチルは10代の若い世代にこそ「読んで」ほしい、そう思う。

出典:https://precocirico.co.jp/ceo_naisei/personal_mastery-52.html

書籍で取り上げられた8曲

  • 「HANABI」
  • 「CENTER OF UNIVERSE」
  • 「掌」
  • 「タイムマシーンに乗って」
  • 「花 -Memento-Mori-」
  • 「いつでも微笑みを」
  • 「進化論」
  • 「GIFT」

ミスチルの側面から見ると,これがたまらなく素晴らしい。「HANABI」「CENTER OF UNIVERSE」「掌」「タイムマシーンに乗って」「花 -Memento-Mori-」「いつでも微笑みを」「進化論」「GIFT」という一見何の繋がりもない8曲から「世界と私」という壮大な哲学が紡ぎ上がる様は圧巻です。感動します。Mr.Childrenの歌詞が好きな方であればこの素晴らしさは味わったほうがいいです。ミスチルへの信仰心が増します。

出典:https://www.amazon.co.jp/%E8%AA%AD%E3%82%80%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E8%AC%9B%E5%BA%A7-%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%AB%E3%81%A7%E5%93%B2%E5%AD%A6%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86-%E5%B0%8F%E6%9E%97%E6%AD%A3%E5%97%A3-%E8%91%97/dp/4860651456

これから、1曲ずつ一緒にみていきましょう。

ちなみに、ブログで書く内容は本を通じて、私自身が感じた内容です。著者の主張と近いところもあれば、かけ離れているところもあります。

1.HANABI (2008年)

2008年9月3日発売のヒットシングルで、ミスチルの中でも名作の一つに挙げられる曲です。

曲全体としても、静かな出だしから始まり、「もう一回もう一回」と感情の盛り上がりがある壮大なバーラードです。

どれくらいの値打ちがあるだろう?

僕が今生きているこの世界に

すべてが無意味だって思える

ちょっと疲れてんのかなぁ

出典:https://www.uta-net.com/song/70478/

曲はこの歌詞で始まります。

2.CENTER OF UNIVERSE (2000年)

イライラして過ごしてんなら愛を補充

君へと向かう恋の火が燃ゆる

当たり散らしは言わずもがなのタブー

総てはそう 僕らの捕らえ方次第だ

出典:https://www.uta-net.com/song/27025/

3.掌(てのひら)(2003年)

掌に刻まれた歪な曲線

何らかの意味を持って生まれてきた証

出典:https://www.uta-net.com/song/18169/

手相でも用いられる、掌線(しょうせん)を表現することで、個人的な運命を象徴している歌の冒頭。

まさにこの曲のテーマといってもいいかもしれません。

手相が運命を表しているかはわかりませんが、人間にはある種の「運命」のようなものがあるように感じています。

ひとつにならなくてもいいよ

価値観も 理念も 宗教もさ

ひとつにならなくていいよ

認め合うことができるから

それで素晴らしい

引用:https://www.uta-net.com/song/18169/

自分の中ではこの曲が最も哲学的に聞こえました。

4.タイムマシーンに乗って(1997年)

Mr.Childrenが1997年3月5日に発売した6thアルバム『BOLERO』に収録されています。

ハードロックな社会風刺ソングだが、歌詞が秀逸なのでファンからの人気が意外と高いです。

アルバムに収められた一曲に過ぎないですが、とても印象的な歌で私自身の好きな曲の一つです。

久しぶりに聞くと、ボブ・デュランの名曲「Like a rolling stone」に似た曲だと気づき、興味深くききました。

How does it feel, how does it feel?

To be on your own, with no direction home

A complete unknown, like a rolling stone

https://lyriclist.mrshll129.com/bobdylan-like-arolling-stone/

和訳:どんな気分だ? どんな気分だい?
ひとりぼっちで、帰るあてすら無く
知り合いすらいなくて、転がる石みたいになって

5.花 -Memento-Mori- (1996年)

6.いつでも微笑みを (2002年)

前曲の「花」に比べて、非常にポップなメロディーを奏でる「いつでも笑みを」

よく聞くと、最初に葬式を連想させるフレーズから始まります。

7.進化論(2015年)

私は近年のミスチルの曲をあまり聞いていないので、今回ピックアップされた8曲の中で唯一なじみのない曲。

初めて聞くが、優しい雰囲気を持った曲です。

8.GIFT(2008年)

キーワードは、「万物は流転する」

万物は矛盾し合ったものが対立することで変化していくんです。日差しと日陰、両方あってこそなのです。対立者がお互いを讃え合うことでで次の段階への変化し、光を放つのです。

出典:「読むラジオ講座 ミスチルで哲学しよう」P166

今日のまとめ

ひとまず、本で紹介された8曲のリストアップをしました。

曲を聴いて感じた事を、改めて追記できればと思います。

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