仕事がうまく立ち行かなくなる理由はいろいろとありますが、その一つに「先延ばし」にしがちなことが挙げられます。
あなたも思い当たる節があるのではないでしょうか。
私自身も過去を振り返ると、「先延ばし」にした結果、悪い方に進み、挽回するのが大変だったことが多々あります。
今回は、自分の反省も踏まえて、先延ばしを克服する方法をまとめました。
目次
先延ばしを克服するための5つのヒント
1.未来の自分に期待しない
「今はやれないけど、明日ならできそう。」
そんな風に思うことはないでしょうか? 正直に言うと、僕はこれまでしょっちゅう思っていました。
先延ばしをした明日は、また別の用事で追われてまた次の日にしてします。明日に先送りしたころで、また自分の能力も状況もほとんど変わらない「いま」がやってくるだけなんですね。
もう明日の自分に期待するのはやめませんか。
むしろ、明日の自分が仕事を始めやすいように、机の上を片づけたり、ToDoリストを用意したりする「誘導タスク」を備えおきましょう。
2.すぐに実行できるところまで分解する
毎日の行動をリスト化しても、なかなか前に進まないことがあると思います。
そんな時は、そのリスト化したものを行動できるところまで分解する必要があります。
自分がすぐにできる範囲まで落とし込めば、ちょっとずつ実行に移せることもあります。時間以上かかる仕事ならば、10~30分位までわけてみるのもよいでしょう。
もう少し長期間のものでも考え方は同じで、小さい単位で分解して見ると次にやることが見えてくるものです。
作業を分解していくと、一度やった作業がフォーマット化されるので、次回以降にとりかかる時にもラクになります。
チャンクダウン
細かく分けることは、「チャンクダウン」と呼ばれています。
3.結果を気にしすぎない
心理学ジャーナリストの佐々木正悟さんは、著書の中で仕事をすぐにやれない原因について、こう述べています。
多すぎる作業量、不安、カンペキ主義など、いろんな要素が絡み合って仕事は先送りされてしまいます。
中でも、「成功への期待と失敗への恐怖(とその葛藤)」は、仕事をすぐにやれない大きな原因だと思っています。
先送りせずにすぐやる人に変わる方法:佐々木正悟
「成功への期待と失敗への恐怖とその葛藤」
ほんとその通りだと感じます。
やるべき道筋が見えていても、なんとなく不安に感じて一歩が踏み出せずにいることがあります。
そんな時は、今自分がやるべきことにだけ集中しましょう。
結果はどうあれ、やるべきことをやったなら後悔はすくないはずです。必要以上に結果を気にせず、行動できればもっと気楽にいけるはずです。
4.他人の目、他人の力を使う
自分一人では何をするにもパワーがいります。他人がいることで仕事がはかどることもあります。
「他人の目」をうまく使うのです。
日誌を使っている会社も多いと思いますが、自分がやるべきことをきちんと書いて、実行し、結果をのせることも大事です。
そうした「宣言→実行→結果」のサイクルをうまく回していきましょう。
また、仕事ができる人は「他人の力」を使うのもうまいです。
自分一人の力ではどうしようもないことでも、上司や同僚の力をうまく使うことですすんでいくこともあります。
思い悩む前に一緒にやりはじめましょう。
ライフネット生命の創業者、岩瀬大輔さんも著書でこう述べています。
気持ちよく働きたい、自分のスキルをもっと伸ばしたい、ハッピーになりたいというのであれば、上司を上手にマネージする方法を考えるべきです。
(中略)では上司をどうマネージすればよいか。僕は、「借りる力」を持つことではないかと思います。仕事というのは、いかに他人の力を借りて進められるかということが重要なのです。
入社10年目の羅針盤:岩瀬大輔
組織で仕事をやる以上、周りとの関係をうまく活用していきたいですね。
5.やりたいことを増やさない
一日にやることを絞ることもコツかもしれません。
あれもやらなくちゃこれもやらなくちゃと思っているうちに、自分が本当にやろうとしたことが流されていくことはよくあります。
途中に仕事が割り込んできても、今日やることだけに集中すると決めれば、明日にしてもらったり、他の人に任せることができます。
また、一度やり始めたら、色んな事に目がいかないようにするためにもタイマーをセットすることも有効です。
タイマーをつけるとどれくらい時間がかかるのか計測できると同時になるべく早く終わらせようという気持ちに自然となります。
根本的な問題解決は?
テクニックでなく、「明確なビジョンを持つ」ことですべては解決する
ここまで先送りを防ぐための5つのコツを書いていきましたが、根本的な解決策は、別にあります。
それは、「明確なビジョンを持つ」ことです。
「自分が将来こうなりたい」などの長期的な明確なビジョンを持ったり、短期的でも「今期の目標を絶対達成したい」という強い意志を持つことで、先延ばしにしたいという誘惑を排除できるのです。
先延ばししたいという自分の小さな葛藤は、将来のビジョンや目標という大きな欲求によっていともたやすくクリアできるでしょう。
今日のまとめ
人間誰しも弱いので、少なからず先延ばしをしたくなる気持ちがあります。
自分が「先延ばしぐせ」があると感じている人は、ぜひ一つずつ試してみて、だんだんと苦手意識をなくしていけるといいですね。
この記事は、自分が強く意識するために作っている所も半分あるので、ぜひ一緒に克服していきたいです。
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