地域の書店がつぎつぎと姿を消していく厳しい状況ですが、そんな中でも最近時は新たな取り組みもひろがっています。
今回は、静岡県内における個性的な書店や新たな取り組みをご紹介します。
大型書店が次々に閉店
2020年7月 県下最大級の「戸田書店 静岡本店」が閉店
2020年7月に静岡駅前にあった大型書店「戸田書店静岡本店」が閉店しました。
閉店時には数多くの寄せ書きが集まりました。
田舎に住んでいた頃、大きな本屋さんがある街にあこがれたものです。
大人になって静岡に戻ってきた時に、ここの大きな戸田書店があったので、時間があれば良く寄っていました。
本屋の大きさは、まちの文化度の高さを表すものだと思っていたので、かなりショックでした。
戸田書店の閉店時の素敵な話
その戸田書店閉店の際には、知られざるエピソードがあります。
詳細はこちら>>>通い慣れた書店「最後の日」そっと置いたレモンが生んだ「奇跡」
素敵な話過ぎて泣けました。本好きの方にも、そうじゃない方にも素晴らしさを改めてしてほしい。
その後、新聞にも取り上げられました。
2020年10月 戸田書店 掛川西郷店の閉店
中遠地域随一の大きさを誇った「戸田書店掛川西郷店」も続けて、閉店になりました。
実家の最寄りの書店だったので、とても悲しかったです。
私の親が、うちの子供のために誕生日やクリスマスなどに沢山の本をここで買ってくれました。
そんな中、「希望の光」となる新たな取り組みが出てます。
走る本屋さん 高久書店(掛川)
2020年2月、掛川西高校の近くに開店した本屋さんです。
ワゴン車で各地に行く「走る本屋さん」としての活動も知られています。
▼ 活動が記事になってます。
2012年に始まった「静岡書店大賞」の発起人は、ここの店主の高木さんとのことです。我が家も本選びで、「静岡書店大賞」には大変お世話になりました。
住所:掛川市掛川642-1
営業:10:00~19:00(日曜定休)
Twitter:https://twitter.com/books_takaku?s=20
みんなの図書館 さんかく(焼津)
焼津の街づくりなどにおいて、多方面で活動する土肥潤也さんの2020年3月からの取り組みです。
木箱に本を貸し出すオーナーを募って、小さな図書館として運営しています。
「さんかく」は、みんなが参画するようにとネーミングされました。彼の真っすぐな思いや考え方に共感する人々が、作り出した「憩いの場所」です。
住所:焼津市栄町3丁目3−33
営業時間:火・水・木:14:00〜19:00、土:13:00〜18:00 (不定休)
HP:https://www.sancacu.com/
全国的にも注目される取り組みに!
全国各地にも取り組みが広がっています。
詳細はこちら↓
東部の沼津でも「みんなの図書館」を計画中
あひる図書館(三島)
みんなの図書館と同じ仕組みの『一箱本棚図書館』が各地に出来ています。
三島では飲食店の2階に「あひる図書館」が2021年11月にオープンしました。
住所:三島市三島市芝本町9-12
HP : https://mamatone.net/ahiru-library/
ヒガクレ荘(静岡)
七間町の人気ゲストハウス&喫茶店になっている「ヒトヤ堂」の姉妹店として、2020年にヒガクレ荘がオープンしました。
実際に行ってみましたが、ここも雰囲気がめちゃくちゃいい場所です。
自分がお店を出したらこんな風に作りたいと思う方も多いと思います。一箱棚のオーナーとして参加もできるので、自分のお店を持ちたい方はぜひ体験してみてはどうでしょうか?
住所:静岡市葵区駿河町6-5
営業時間:12:00〜19:00 不定休
Twitter:@higakureso
七間町のヒトヤ堂のすぐ近くにあります。(セブンイレブンの向かいです。入り口が狭いのでちょっとわかりずらいです。)
店内で取り扱っている商品も素敵です。
ひばりブックス (静岡・鷹匠)
水落の常葉大学のキャンパスにほど近い場所にある店舗です。
もともと戸田書店本店に勤めていた方が店主をされています。
店舗奥にはギャラリーが併設してあり、オシャレな雰囲気があります。ブックカバーやしおりもオリジナルで素敵です。
住所:静岡市葵区鷹匠3-5-15 第一ふじのビル1F
HP:https://hibari-books.com/
枇杷舎(びわしゃ)(静岡・鷹匠)
住所:静岡市葵区鷹匠3丁目23−1
ART READING(静岡・森下)
住所:静岡市駿河区森下町1-16-108
SO GOOD books&styles(静岡・浅間)
住所:静岡市葵区浅間町1丁目9−3
一箱本や はこぶっく(藤枝)
藤枝随一の人気スポットでもある蓮華寺池公園から徒歩数分の場所にあります。
店舗は古民家を改装したお店で、低糖質おやつとコーヒーLoccoさんなど素敵なお店が入っています。
住所:藤枝市藤枝5丁目―5-23
HP:https://saclabo.wixsite.com/nicica
じゃじゃの私設図書館(浜松・入野町)
静岡県浜松市西区入野町4913-2
TEL:053-477-0876(営業日のみ受付)
営業曜日:金 / 土 / 日
HP:https://jaja-lib.com
蔵で旅するbookstore(浜松・都田)
他とはちょっと種類がちがう書店ですが、行ってみて素晴らしさに驚いた場所です。
浜松の住宅メーカー「都田建設」さんが、「DLoFre’s(ドロフィーズ)」と名付けられた一角にある本屋さんです。
昔の蔵を改装した建物の中に本屋があるなんて驚きです。
店舗の一帯が、北欧雑貨店やおしゃれな飲食店が集まっていて素敵なエリアになっています。
▼ お店の素敵な記事になってます
浜松編vol.3 リノベ書店「蔵で旅するbookstore」
住所:浜松市北区都田町2706-1
営業時間:11:00~17:00
定休日:火、水曜
HP:http://dlofre.jp/book-store
本と、珈琲と、ときどきバイク。(掛川市富部)
2021年6月に出来た新しい本屋さんです。
ヤマハ発動機でプロダクトデザイナーをされてた方がオーナーです。
店舗名の通り、好きを掛け算したこだわりが詰まってます。
▼ お店を紹介した素敵な記事があります。
住所:静岡県掛川市富部150-7
営業時間:11:00〜20:00
定休日:木曜日
HP:https://enrich-moto.stores.jp/
浜松オンライン読書会
本好きが集まった読書会も数多く開かれています。
その中の一つ、オンラインで定期的に開催されている「浜松オンライン読書会」があります。
各人が読んだ本の紹介を聞く定例会の他、テーマを設定した会など多くの学びが得られる素敵な会です。
毎週の定期的なイベントとして、①気軽に参加できる毎週開催の紹介、②読書好きな人同士でのオンライン交流会があります。
その他にも、課題本で議論するイベントも開かれています。
2022年はマクニール「世界史」を毎週水曜日にみなで読んでいます。
管理者のこうたさんは優しい雰囲気の若者なので、オンライン読書会が非常に気持ちいい空間となっています。
LINEオープンチャットを利用した読書コミュニティがあります。
しずおか一箱古本市
静岡、浜松などでは、本好きな方が集まって古本市が開かれています。
今日のまとめ
地元静岡の書店などの新たな取り組みをまとめてみました。人生を豊かに生きるためには、本は最適なものです。本を介してのつながりが広がっていくとうれしいです。
今のところ羅列しただけですが、随時更新していければと思います。
▼ 小さな本屋さんへの素敵なツイート
▼ あわせて読みたい①
▼ あわせて読みたい②
「豊かに生きる」ことを今年のテーマとしてます。
地元の素敵な取り組みを紹介するのも、その一環であると言えます。