以前、好きな言葉を25個挙げてみましたが、もちろんまだまだ伝えたい言葉は沢山あります。
今回も前回の続きとして好きな言葉を選んでみました。
ひとつの言葉が人生の支えになったり、信じる力になったりします。
言葉のひとつでも、より生きやすくなるヒントになればそれほど嬉しいことはありません。
目次
自分の好きな”100の言葉” ②
#26~#50
26.随筆とは
私が随筆を定義すると、こうなる。
出典「読みたいことを書けばいい。」田中泰延
「事象と心象が交わるところに生まれる文章」
電通でコピーライターとして活躍した田中泰延さんの言葉です。田中さんは、ネットで読まれている文章の9割は「随筆」だと言っています。
世の中に起きていることを見聞きして、それに触れて心が動きかきたくなる気持ちが書かれていると。そして、それを人は読みたいのだと。
事実だけ書くのではなく、それに対してどう感じたかがなければ、自分が書く必要もないのかもしれません。
自分が経験したことを伝えたい気持ちが文章を書く衝動になるし、他人の心ゆさぶられたことが書かれた文章を読みたいと渇望するのですね。
27.かっこいいは、かっこ悪いから生まれる
猛練習すると、暗記できるし緊張しないし、口が勝手に喋ります。 イケハヤさんが「緊張するのはただの準備不足」と書かれてて、その通りだと思いました…。 あの天才ジョブズでさえ猛練習したのに、凡人がろくに練習せずできる訳ない。 かっこいいプレゼンのために、かっこ悪い練習を死ぬほどします。
引用:萩原まお(イラストレーター)
知人でもある素敵なイラストレーターさんの言葉。
お会いするたびにプレゼンがうまくなっているのには、努力の積み重ねがあったのですね。
何事もうまく行くためには、事前の周到な準備、陰ながらの努力が当然必要ですね。
28.やりたいことは全部やる。やりたいことが一緒の人とやる。
住野よるさんの小説『かくしごと』の中にもこんな一節があります。
「人生なんてさ、やりたいことだけやっててもきっと時間足りないんだ、やりたくないことやってる時間なんてないさ」
やりたいことをやるっていう強い意志がないと、自分の人生が流されていってしまいます。
最後の「やりたいことが一緒の人とやる。」の部分もかなり自分の中では大事です。
やりたいことがあっても構想で諦めがちですが、周りのサポートや協力で実現できることもかなりあります。
周りを巻き込む勇気も、やりたいことの実現には必須だということを忘れてはなりません。
29.「パラレルキャリア」の対義語
シングルキャリアとは、「本業の組織に時間と空間を強く拘束され、そのことに本人が問題意識をもっていない状態」を指す。
個人と組織の可能性を拡げるパラレルキャリア
法政大学大学院政策創造研究科の石山恒貴教授が「パラレルキャリア」の対義語として、「シングルキャリア」を上記のように定義している。
最初に聞いた時に本当にビックリしたし、まさに「自分自身のこと」を指しているで恐ろしくもあった。
企業で働きながら兼業や副業に取り組んだり、身近なコミュニティに所属して社会活動を行ったりと、多様なワークライフバランスを実践することは、現在の拘束された働き方を大きく変えるものになるだろう。
▼あわせて読みたい(「働くとは何か」を考えました)
30.素直に生きる
逆境は尊い。しかしまた順境も尊い。要は逆境であれ、順境であれ、その与えられた境涯に素直に生きることである。謙虚の心を忘れぬことである。
出典:「道をひらく」松下幸之助
素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚を生む。
松下幸之助さんの著書の中で、「素直に生きる」というフレーズは何度も何度も出てきます。
それほど「素直さ」は大事なことであり、松下さんが本当に伝えたいメッセージなんですね。
「素直さを失った時、逆境は卑屈を生み、順境は自惚れを生む。」
みなさんは、悪いことが起きている時に、嘆いたり、愚痴を言ったりしてませんか?
うまくいっている時には、それを「当たり前」だととらえていませんか?
やはり、「素直さ」はいつでも忘れてはならない気持ちです。
31.人生を無駄にする3つのこと
この言葉が好きだし、常に忘れないように、机の上に飾ってあります。
32.自立とは
自立とは、多くの人に依存することである
出典:「生きる技法」安富歩
自立とは独り立ちすることっだと思いがちですが、考え方をがらりと変えられた言葉です。
依存することでより生きやすくなることがあるのです。
▼ 別の記事で詳しく書いてます。
33.いばっちゃいけない、なめられちゃいけない
いばっちゃいけない、なめられちゃいけない
斎藤一人
日本一の高額納税者でも有名な「斎藤一人」 の名言です。
尊敬する方がたまに、一人さんの言葉を引用するので気になって聞いてました。
ずっと思い続けて、反省することが大切です。
起こった時に反省する、次からは気をつける。段々進歩する。
34.ビジネスで目標を達成する人の考え方
本を読む時は、初めから終わりへと読む。
「プロフェッショナルマネージャー」:ハロイド・ジェニーン
ビジネスの経営はそれとは逆だ。
終わりから始めて、そこに到達するためにできる限りのことをするのだ。
ユニクロの柳井社長の愛読書としても有名な「プロフェッショナルマネージャー」の一節より。
経営者に限らず、仕事ができる人は得てして、こういった考え方をする人が多いのではないでしょうか。
考える方向が普通の人と違うのですね。でも、考え方を変えると意外と見える世界が一変するのかもしれません。
35.見せてやれ、底力
うまく行かない時にそれでも続ける努力を底力って言うんだよ
カロリーメイトのCM
36.批判的とは
「批判的」とはそこにあるものではなく、そこにないものを見抜く力を言います。ただのないものねだりではありません。
出典:「情報生産者になる」:上野千鶴子
そこにないものを見出すには、空白の上に足を置いて新しい視角を想像するような構想力が要ります。
社会学者で東大の名誉教授である上野千鶴子さんの言葉です。
学生たちにどんな大家の論文でも「批判的に読む」という訓練をするとの文脈で書かれていました。
「批判的」であるというのは、言葉以上に難しい。でも、そうありたいですね。
37.その悩みは、1人の悩みではない
お前の悩みは、どんなものであっても、それはお前「1人の悩みではない。遥か昔から、同じことで悩んできた者がいることを、忘れるな。この先も、お前と同じことで悩む者がいることを、忘れるな。悩みというのは、そういうものじゃ。お前1人ではないんだ、決して。
出典:NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』より
38.ビジネスの要諦
ビジネスというのは、突き詰めると、
出典:「コンサル1年目が学ぶこと」(大石哲之)
相手の期待を常に超え続けていくことにほかならない。
顧客や消費者の期待を超え続けていくこと。
上司の期待を超え続けていくこと。
若手社員の勉強のために、買った本に書いてあった言葉。まさにそうだと、過去の自分を振りかえって痛感しました。
基本的なことではあるけども、「相手の期待」を把握することがやはり大事です。
39.寛容とは
寛容というのは相互理解ではなくて、理解できない相手を理解出来ないまま許すこと
猪子寿之
チームラボの猪子寿之さんの親子について語った、日経新聞でのインタビュー記事。
”寛容というのは相互理解ではなくて、理解できない相手を理解できないまま許すこと”
”実はすべて連続しているとわかったとき、世界を肯定できる”
短い記事ながら、素敵な言葉が詰まっていて、ぜひ全文を読んでほしいです。
40.「肯定的なあきらめ」と「自己受容」
交換不能なものを受け入れること。ありのままの「このわたし」を受け入れること。
出典:「嫌われる勇気」
そして変えられるものについては、変えていく”勇気”を持つこと。
それが自己受容です。
▼ あわせて読みたい
心理的ウェルビーイングの中でも、この「自己受容」が出てきます。
自分が大切だとぼんやり感じたことが、人生の幸福に直接つながっているんだと妙な納得感がありました。
41.強い意志とは
意志の強さとは、決して揺るがない心に宿るのはなく、弱い心を持ちながら、そのことに抗い続ける者として自己を紡ぎだし、織り上げようという繰り返しの中に生まれるのだ。
出典:「独学大全」
『独学大全』では、学ぶ技法を知るだけでなく、メッセージ性のある言葉も数多く出てきます。
独学に限らず、継続し続けることが力になっていきます。言葉が、継続を後押ししてくれるのです。
42.ひと匙入れる
仕事の中に『自分』をひと匙入れること
『「私らしく」働くこと─自分らしく生きる「仕事のカタチ」のつくり方』:一田憲子
近年働き方についていろいろな言葉が使われていますが、「ジョブ・クラフティング」もそのうちの一つです。
「ジョブ・クラフティング」とは、働く人たち一人ひとりが、①自らの仕事経験を自分にとってよりよいものにするために、②主体的に仕事や職場の人間関係に変化を加えていくプロセスのことです。
それをイメージしやすくするとして使われていたのが、この”仕事の中に『自分』をひと匙入れること”です。
組織をゼロから作りかえなくても、ひと匙くわえることの大切さが伝わってきます。
自分らしいチーム作りを目指そうというイメージもすごくいいのです。
43.歴史を学ぶ意義
今、僕らは近代民主主義、近代国家、市場経済システムという言語ゲームを生きています。そして、それを当然のものとして受け取っています。ですが、これらの制度も先人たちの努力の結果として、偶然、現代の僕らのもとに届いたものです。ある歴史的な出来事には、さまざまな偶然なファクターが関与しています。歴史を学ぶというのは、そこに何ら必然性がなかったことを悟るプロセスでもあります。
この世界の壊れやすさ。
出典:「世界は贈与で出来ている」
この文明の偶然性。
これに気づくために僕らは歴史を学ぶのです。
贈与が資本主義のスキマを埋める。「世界は贈与でできている」で考えた3つのこと
44.何を必要としているか
Don't ask so much what the world needs.
http://nanimauloa.blog90.fc2.com/blog-entry-164.html
Go out and do what makes you come alive,
because what the world needs most
are people who have come alive.
世の中が何を必要としているかと強いて質問することはない。
世の中に出て行って自分がイキイキと活気づくことをやりなさい。
なぜなら世の中が一番必要としているものは、
イキイキと活気づいた人々なのだから。
~Howard Thurman~
J2藤枝MYFCの須藤監督を特集する番組で、自宅の机の上に貼ってあった言葉です。
ハワード・ワシントン・サーマンは、影響力のあるアフリカ系アメリカ人の著述家、哲学者です。
「観光で他地域から来てもらうためには?」問いに対して「住んでいる人が楽しく過ごすことだ」と答えることも、これに近いものを感じます。
今日のまとめ
私の好きな言葉をただただ集めてみました。
何度も何度も見返しています。
豊かな言葉で、豊かに生きたい。
▼あわせて読みたい(今年のテーマは「豊かに生きる」)
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