あなたの会社では、会議で「何でも発言してください」と言ってもなかなか意見が出ないではないでしょうか?
それは、「心理的安全性がないから」かもしれません。
心理的安全性とは、「チームのメンバーが、自分の考えを自由に発言したり行動に移したりできる状態」を指す言葉です。
今回は、ベストセラーの「心理的安全性のつくりかた」を基に、どうやったら心理的安全性が作れるのかを考えてみました。
目次
「心理的安全性」とは
Googleが発見した成功要素、「心理的安全性」
2012年に、Googleが「効果的なチームがどのように協力しているのか」を調査したところ、圧倒的に重要なことが「心理的安全性」であることがわかり、多くのビジネスパーソンが知る所になりました。
もともと、ハーバード大学のエドモンドソン教授が打ち出したもので、「チームの心理的安全性とは、チームの中で対人関係におけるリスクを取っても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念のこと」と定義されています。
ここでの「対人関係のリスク」とは、良かれと思って行動しても、罰を受けるかもしれないリスクのことを言います。
具体的には、
①「無知」だと思われる恐れ → 必要なことでも質問せず、相談をしない
②「無能」だと思われる恐れ → ミスを隠したり、自分の考えを言わない
③「邪魔」だと思われる恐れ → 必要でも助けを求めず、不十分な仕事でも妥協する
④「否定的」を思われる恐れ → 是々非々で議論をせず、率直に意見を言わない
なんとなく、皆さんも思い当たる節があるのではないでしょうか?
そういったリスクや不安があるため、「非」安全な職場(=心理的安全性が低い)では、メンバーは必要なことでも行動しなくなっていくのです。
逆に、心理的安全性が高い職場では、リスクや不安がないため、「健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をする」ことができるのです。
心理的安全性×仕事の基準=4つの職場
心理的安全性=「ヌルい職場」ではない。
心理的安全性という言葉から、人によっては「ヌルい職場」を想像するでしょうが、決してそういうわけではないのです。
心理的安全性が高いチームは、馴れ合いのぬるま湯ではなく、健全な対立で意見を戦わせることができるのです。
それを、ここでは「学習する職場」と呼んでいます。
大事なことは、「健全な衝突」がチームを育てるということでしょう。
組織の対立を避けるために、意見が出にくくなれば、学習が起こらず、パフォーマンスの改善にもつながりません。
衝突することを悪いものと捉えるのではなく、良い方向に進んでいく道しるべだと捉えなおすことが必要です。
心理的安全性を高める4つの要素
日本の組織では、4つの要素が特に大事だと言われています。
- 話しやすさ
- 助け合い
- 挑戦
- 新しいものを受け入れる
1.「話しやすさ」
・問題やリスクに気づいた時にちゃんと声があげられるか?
・知らないことや、分らないことがあると時に、躊躇せず尋ねられるか?
2.「助け合い」
・問題が起きた時、人を責めるのではなく、建設的に解決策を考える雰囲気があるか?
・チームのメンバーがいつでも相談にのってくれるか?
×「自分の責任範囲を、一人でなんとかする」は、正反対の姿勢です。
3.「挑戦」
・チャレンジ・挑戦することが損ではなく、得だと思えるか?
・前例や実績のないものでも、取り入れることができるか?
・面白いアイデアを思い付いたら、チームに共有しようと思えるか?
4.「新しいものを受け入れる」
・役割に応じて、強みや個性を発揮することを歓迎するか?
・常識に捕らわれず、様々な視点やものの見方を持ち込むことを受け入れられているか?
・目立つことがリスクではないと思えるか?
心理的安全性を高めるためのヒント
まずは「あなた」から行動を変えよう
感謝から始める
ポジティブに気にかけている、見ていることを示す
話しかける
雑談も、大切なコミニュケーションです。
些細なことでも話す土台がないと、本当に伝えたいことを話せないものですね。
ハードルを下げ、相談を促す
大事な事は相談することは大切ですが、
「のび太 力」を上げる
リーダーは何でも出来ないといけないと思いんでいると、組織・チームの心理的安全性が下ります。
そのため、リーダーこそ、ドラえもんののび太のように「助けてもらう」「自己開示」を意識的に行うことが大切です。
たった一人でも味方がいればいい
リーダーが会議でしゃべりすぎない
今日のまとめ
「心理的安全性」についてまとめてみました。
心理的安全性とは、よいチーム作りの土台にあるものなので、ぜひ自由に意見が言ってもいいんだと思えるチーム作りをぜひ目指していきたいです。